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![]() 環境問題ついでに、2005年に書かれた記事を貼っておきます。 今朝の朝日新聞にこういう記事が出ていた。 ↓ 『お堀の外来魚を電気ショックで駆除』 ↑ お堀の外来魚を駆除(ようするに殺戮)する根拠って一体何なのだろうか? 環境省の根拠は生態系を著しく乱す恐れのある外来生物の移動を制限する(特定外来生物法)というところにある。 しかしながら、皇居のお堀というものはそもそも自然でもなんでもない。 人間が作った人工物である。 人間が作ったお堀にいた魚など、元から人間が離したものじゃあないですか? 日本古来の生態系など全く全然存在していないはずである。 外来生物を駆除しても全く本来の生態系に蘇るはずがないのである。 だってそれはそもそも本来の生態系では全くないからだ。 一体何のために私達の税金を使ってそんなこと(生物の殺戮)してるのですか?環境省さん。 なんか、この記事を見て、大量破壊兵器があると嘘をついてイラクを攻撃したアメリカを思い出したのは僕だけでしょうか?? 実は、私達の身の回りで現在進行形で、全体主義的大量殺戮がふつうに行われ始めていることをご存知でしょうか?? 何を言っているんだ?この平和なご時世に、と思われる向きもあるに違いない。 しかし、残念ながらこれは事実だ。 私達のごくごく身の回りで、現在進行形で、全体主義的大量殺戮がふつうに行われ始めているのである。 といっても、もちろんこれは人間の話ではなくって、魚の話ではある。(今のところ。。) 政府は一昨年、特定外来生物法を制定した。 そして昨年2005年の6月からその法律は執行された。 この法律自体には”もっともな部分”も多々あるのだが(大体法律というものはどこかしらもっともな部分があるものである。かのユリウスカエサルもこう言っている。「どんなに最悪と思われることでも元々はよかれと思って始められたことなのだ」) それは、私達がたとえばワニみたいな危険な動物をペットとして飼っていたとして、それを飼育しきれなくなって、野山に離したら大変なことになる。 そういう行為を取り締まろうという法律である。 えー、だから、特定外来生物に指定されているのは、多くは日本に住んでいない毒蛇とか毒グモとかサソリとかですね、そういうものです。 これらに関してですね、法律に反対する気は全くございません。 そんなものが、むやみやたらに野に放たれたりしたら大変なことになるんであってですね。 それは私達の生存権に関わる問題なわけです。 ここまでは良いんです。 問題はその先だ。 釣りをやったことのある人達なら、ほとんど誰でも知っている、ブラックバスやブルーギル、ブラウントラウトなど、これらの魚達が国や地方の殲滅作戦の対象になっている。 今の所、ここでとりあげたブラウントラウトは、要注意外来種のリストに挙っていないのだが、北海道では大変な問題になっているらしい。 なぜ、ブラウントラウトが対象から外れているのか?といえば、特定外来生物法を制定する母体団体となった内水協が、そもそもブラウントラウトやニジマスを放流して漁業権を徴収し、稼いでいたからであるらしい。 だから、ブラウントラウトを問題の魚にしてしまうと困るのだ。(苦笑) そして、なぜブラックバスが悪者よばわりされたのか?というと、ブラックバスが内水協の管轄外の魚で、しかもそれがもっともポピュラーな釣りの対象になってしまい、内水協の懐に金が入らなくなってしまった。 そこで、わかさぎやその他の魚を食い散らかす害魚のアピールを始めたらしい。 ようするに、この話は、利害が対立する二つの勢力の争いに過ぎなかったのだが、自分達の勢力を有利にさせるため、それを環境問題やナショナリズムと結びつけたのだった。(これは全体主義的暴力の基本形である) 結果として、日本本来の生態系を守るために、既に100年近く日本に定着している『外来魚』を駆除するという、とんでもなく飛躍した議論になってしまったのである。 100年といえば、ブラックバスでいえば、30世代以上にわたる年月である。 人間でいえば900年から1000年くらいに相当するのではないか?と思われる。 つまり、平安から鎌倉時代から住んでいる渡来人を『日本古来からの生態系を乱す外人』として駆除しようと言っているようなものではないかと思うくらいのものである。 先日もNHKニュースを何気なく見ていたら、サケの稚魚を根こそぎ食べてしまうと言われているブラウントラウト(マスの一種で、釣りの対象として大変人気がある)の大量捕獲作戦が行われている映像が流れていた。 その中で捕獲作戦の人が、何かの宗教団体の信者であるかのように切羽詰まったまじめな顔をして、「サケのためにブラウントラウトを一匹残らず穫り尽くしたい」という主旨の発言をしていて(正確な発言は忘れてしまったが。。)とても驚いた。 さらに驚いたのは、このニュース映像に対するNHKのコメンテイターの発言である。 ブラウントラウトがいかに獰猛な魚でサケの稚魚を大量に食べるかという映像を流し、「サケの稚魚を守るためなら仕方ないですねー」などと(正確には忘れてしまったが)発言していたのである。 たぶん、利害関係のないふつうの人に聞いても、ほとんどの人が環境のために魚を処分する(駆除する)のはしょうがないと思っているのではないか?と思う。 しかし、冷静に考えてみてほしいのだ。 ナチスがユダヤ人を”駆除”したのは、当時の科学的事実に基づいていて、人々が熱狂的に支持したから起きたのだということを思い返してほしいのだ。 こういう状況になるのは、なぜなのだか不思議に思われるかもしれないが、実に簡単に起きるのだ。 そして、私もあなたも、簡単に騙されて信じてしまうのである。 それが科学という名前で呼ばれているかぎり、それは簡単に起きるのである。 『プロパガンダ映像』 お腹を空かせたブラウントラウトをサケの稚魚が入った水槽に入れれば、ブラウントラウトは腹一杯までサケの稚魚を食べるに決まっているではないか?そんなことは小学生でもわかることだ。 しかし、お腹いっぱいになればそれ以上食べない。 その映像を見せれば、ブラウントラウトは全く獰猛には見えないだろう。 ようするに、これはプロパガンダ映像だ。 捕食者がいくら獰猛であっても、獲物を食べ尽くしてしまえば、捕食者は生きていくことが出来ない。 これは自然の最も本質的で重要な掟だ。 それ故に現実の世界では、捕食者と被捕食者はある一定のレヴェルで繁殖するようになる。 これは生態学(エコロジー)の初歩の初歩の議論である。 ようするに、捕食者が存在するという理由だけでは被捕食者の絶滅は絶対に起きないのだ。(もちろん種のレヴェルでは起きるかもしれませんよ、あくまで全体としての話です) これは、どんなに御用学者が意固地になって科学的な研究結果を創り上げたとしても、ひっくり返ることのない事実である。 実際に、どこそこの湖ではブラックバスやブルーギルが捕獲した魚の85%を占めていて大変だ、などという調査結果まで存在するのである。 しかし、ちょっと待ってほしい。ブラックバスやブルーギルは、捕食者なのである。 15%しかいない被捕食者の魚を食べて、圧倒的多数である85%の捕食者が生きていくことなど出来るわけないじゃないか。(ま、雑食だからということはあるにしても。。でも、雑食ならば、魚を食べるだけでは無いわけだから、被捕食者の絶滅も起きないはずですね、違いますか??) 水槽のような単純な環境ではなく、自然の生態系のような複雑な環境では、『捕食者が存在するという理由だけでは被捕食者の絶滅は絶対に起きない』 なぜなら、捕食者が生存するためには、被捕食者がその何十倍ー何百倍ー何千倍も存在していなければならないからだ。 ところが、この国では現在、特定の外来生物を絶滅させることによって生態系を守ろうという法律が出来て、それが国策として行われているのである。 このニュース映像では、ブラウントラウトが北海道中の河で増えすぎているという映像が出てくる。 なぜ増えすぎたか分りますか?? これは本当に生態系について勉強した人なら分るはずだ。 ようするに、サケの稚魚を大量に放流するから、その捕食者であるブラウントラウトが増えてしまったのだ。 餌の数を上回って捕食者が増えることは原理的にあり得ないのである。 サケの稚魚を大量に放流したのは誰か??それは人間である。 とどのつまり、この場合、本当に生態系を乱しているのは、サケの稚魚を大量に放流している人間である。 それは、本来の食物連鎖から大きく逸脱した行為なのだから、生態系を乱すのは当然なのだ。 一方で、ブラウントラウトは外来魚ではあっても、あくまでも自然の生態系の一部である。 一時的に他の魚が減ったり、他の種と交雑したり様々なことは起きるかもしれないけれども、言い換えれば、生態系を乱すことはあっても自然そのものを破壊することは絶対にない。 それを、故郷の河にサケを戻そうとか、かつての自然を取り戻すロマンとかわけのわからないことを言って、生態系の破壊を正当化し、生態系を乱したのが外来魚であるブラウントラウトのせいだというスケープゴートに使ったのだ。 だから、これはサケ捕獲業者による、あくまでも自分達の利益に導くための、特定の生物の虐殺なはずだ。 このことを僕は、個人的にはそれほどファナティックに凶弾しようとは思わない。 サケの漁師にとっては死活問題であることが想像できるからである。 しかし、そのことを利用し、これを生態系を守る行為だと正当化し、全体主義的大量殺戮の道具にすることに関しては、黙っていることはできないのだ。 ブラックバスの問題も、とても重要なことが見落とされていると思う。 世界は、I.プリゴジンの言うように『不可逆』に出来ている。 ブラックバスが生態系を乱すことは、当然あるだろう。 その生態系にはそもそも存在しないはずの捕食者であるブラックバスを湖に離すとすると、ブラックバスが増える過程で、何らかの魚種が居なくなってしまう可能性はたしかにある。 ただ、芦ノ湖も河口湖も山中湖も小河内ダムも、いつまで経ってもブラックバスだらけになっていない現実は見逃してはいけないと思うが。。 とはいえ、単純ではない生態系の場合は、被捕食者そのものが絶滅することは原理的にあり得ないけれども、その中の一種や、捕食者のうちの一種が消えてしまうといったことはあり得る。 しかしですね、これらの現象は複雑な過程の中で、ある時点で起ることなんですよ。 起ってしまってから、元の原因を取り除いても、全く元には戻らないのです。 消えた種は蘇るわけないのですね。 だから、種が消えてしまってから、その原因の一つを排除しても仕方ないんです。 また生態系が壊れるだけです。 もし、それで種が蘇ったように見えるのでしたら、それはそもそも、その種は全滅していなかったのですよ。(笑) 表面的に見えづらいだけなのだと思います。 ただ単にタナゴとかモロコとか絶滅が危惧されている種を守りたいのでしたら、実験室で増やして、そのままブラックバスの居る池や湖に戻してあげるとよいと思いますよ。 一度、ある過程で絶滅したからといって再び絶滅するとは限らないはずです。 なぜなら、絶滅した状況とは、現在の生態系は違っているはずですから。 多くの場合は、それでふつうに繁殖すると思います。 それで繁殖できないのであれば、そもそもその種は、その環境に対して”適応度が低い”ということです。 ようするに、環境が、その種が適応しづらい環境に変化してしまっているということですね。 生態系がどの時点で、どのような種が入り込むと、どの生物が優勢になりどれが絶滅するか?それは、その生物を投入する時間によって様々なのです。 いつも正しい正解はないのです。 これは様々な実験の結果明らかになっています。 これも、生態系を考える上での最も重要かつ基本的な仕組みの一つだと思います。 日本版『木を植えた男』みたいな人が居るのですが(宮脇昭) 彼が木を植える方法はとても優れていると思います。 彼は荒れ地に木を植えます。 その場所の本来生えていたはずの中心の木を何種か植えるのです。 すると何が起きるか? その木が育つことによって他の生物が蘇って森になってくるのです。 そして、その再生した森は前からあった森に限りなく近い森になるのだそうです。 なぜ他の種ではなく、その場所の本来生えていたのと似たような種類の森が蘇ってくるのでしょうか? それは、それらの種が何万年、何十万年もかけてその場所と共に進化して適応するように変化してきたからです。 だから、そもそもその場所では、その種の適応能力が最も高いということなんです。 だから、最初にちょっと手を加えれば、簡単に森は蘇るのです。 これは植木屋なら経験的に知っていることだと思います。 よく高速道路脇の荒れ地や住宅建設予定の空き地に外来種であるセイタカアワダチソウなどが茂っていて、うっとうしいなと思ったことのある人は多いでしょう。 なぜあのような外来種の雑草がはびこるのか?というと、日本には気候的にそもそも、あのような荒れ地にはなりにくいからなんですね。 だから日本にあった固有種の中にそういう環境に強く適応した種が居なかった。 だから外来種にとって替わられたのです。 この場合、表面を見ただけだと、外来種が日本固有の種を駆逐しているように見えますが、実際に外来種向きの環境を作り出しているのは、やはり人間だということになるでしょう。 しかし、日本のように木の生育にとって恵まれた環境の場合、そのような荒れた場所でも、草刈りなどせずに放っておけばやがて森になるはずです。 そうなればもうセイタカアワダチソウの出番などありません。 あっという間に在来種中心の森に生まれ変わってしまいます。 環境そのものが変わっているわけだから当然なのです。 つまり、その環境にとって中心である木が、その環境の湿度や土や地中の水分や日照をコントロールしていくからですね、在来種の方がその環境には圧倒的に適応しやすいのです。 一方で、水の中の生物環境はそうはいかないのです。 陸上であれば、表土が完全に流れてしまっていたり、水が無くなったり、農薬に汚染されたりしていなければ、日本の場合は簡単に蘇ります。 しかし、水の中や水辺は違います。 私達が護岸工事や治水や生活排水やなんやらで徹底的に汚染してしまったのです。 ブラックバスやブルーギルのような外来魚が繁殖している河川や湖沼は、水の富栄養化が進んでしまった地域です。 日本の環境の特色は、山が多く河川が短くて急だということにあります。 そして雨が多いのです。 だから、日本は自然状態のままだと、河川のほとんどは水がとても綺麗なんです。 もちろん平野部では水の流れが緩いですから栄養が増えていきますけれども。 そういった地域では、草魚や雷魚が繁殖したように大陸の大河に居たような魚が繁殖するのに最適な環境があります。だから繁殖するんです。 鯉があれほど増えたのは、当然です。 一方で日本各地に見られるような谷川の美しい水の中では、日本の固有種はとても強いわけです。 そもそも長い年月、数十万年・数百万年をかけてそこに適応するように変化してきたから当然です。 ヤマメなどは海に下るとものすごく大きくなって全く別の魚のようになってしまいますが、日本の谷川が美しいまま存在する限り、たとえニジマスのような外来種が放流されても、その全てが外来種に取って代わられるという話は全く聞きませんよね。いつまで経ってもヤマメや岩魚は普通に住んでいます。 それは、やはりヤマメやイワナといった日本の固有種の方がその環境によりよく適応しているからだと思います。 では、メダカやモロコなどの、かつて私達の身の回りに普通に見られた魚達がなぜこんなに減ってしまったのでしょうか? そのヒントはメダカやモロコが繁殖している場所にあります。 彼らが繁殖しているところの多くは、田んぼのまわりの用水路やため池です。 それは人間が引いた水路です。 つまり、『そもそも自然ではないところ』なんです。 人間が関与して創り上げた里山に、私達の身近な魚達は適応したのです。 そのことによって彼らは繁栄を遂げたわけです。 そして、私達の祖先は、つい最近まで、田んぼで稲を栽培して、用水路やため池に、鮒やタナゴなどを放し、それらを動物タンパク源として摂取して暮らしていたわけです。 それが、農薬の発達と流通の発達と共に、あぜ道の質は落ち、水は汚染し、魚は少なくなり、そしてスーパーに並んだ魚を食べるようになり、それらの生物は見向きもされなくなった。 結果的に、どんどん汚染が進んでいったのです。 もし、私達がそれらの魚を現在でも食べていたとしたら、そんなに汚染が進むことは無かったでしょう。 輸入されたアメリカザリガニにしても、元々は食料のために輸入したわけですが、誰も食べる人が居ないから増えてしまった。 本当はものすごく美味しい、フランス料理で使われる高級食材なんですけどね。僕は食べたことありますけど、伊勢エビよりも濃厚で美味いです。 食べれば良いんですよ、本当は。 でも、そこらの小川のザリガニを食べる気がしないという事こそが本当の問題なのではないでしょうか? つまり汚くて食べる気がしないということです。 話を元に戻します。 メダカやモロコやタナゴの話でした。 彼らが近年姿を消していったのは、その私達が作った里山の環境が変化したからということが大変大きいのではないでしょうか? かつてあぜみちであった所をコンクリートで固める。 道路をアスファルトで舗装する。 作物を育てるのに大量の農薬を撒く。 そしてなにより、そういった場所を住宅地やパチンコ屋に変えてきたのは私達です。 ブラックバスではありません。 たしかに天敵のいなかった用水路やため池にブラックバスが放された為に、ある程度捕食されて少なくなったかもしれません。 でも捕食者であるブラックバスは、被捕食者である小魚や水生生物が沢山存在しなければ生きていくことは出来ないのです。 そして、ブラックバスやブルーギルなどの好む水質は、メダカやモロコなどの絶滅危惧種が住む河川よりも汚い(富栄養化した)ところなのですね。 もしかすると、ブラックバスなどの外来魚は、日本の固有種がなかなか適応出来ないような汚い場所の水を浄化するのに役立っているかもしれませんよ。 その水質の浄化に関与しているブラックバスを駆除してしまったら、もっと深刻な汚染が進むかもしれません。 メダカやモロコや蛍を復活させたいのであれば、外来魚を駆除するのではなく、もっと根本を見なければなりません。 その根本とはつまり”わき水”の存在です。 河川を浄化する”わき水”を復活させること。 それは、そのわき水を保水する能力のある森を育てることでしか解決できません。 そしてその森を切ってしまったのは私達自身です。 治水や交通や建築のためにアスファルトやコンクリートで固めてしまったのは、全て私達のせいなのです。 日本の自然(たとえそれは人間の手によって変えられた自然であっても)を復活させたいのであれば、やはり木を中心に考えないと再生はありえないのです。 東京に野川という、昔はどぶ川で、市民の手によって清流を再生した川があるのですが、一時期野川は大変きれいになり、清流と魚が戻ってきましたが、最近川の水が渇水し、また汚れが目につくようになりました。 これもやはり、森とわき水の再生なしには清流は蘇らないということを如実に示していると思います。 後編へつづきます
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| 2009-01-13 20:40
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