結論から言えば、正直な話、力の差を見せつけられたゲームだった。
ナイジェリアは、速く、上手かったし、組織力もあり、スタミナもあった。今大会最強のチームの一つだろう。
個人の能力の差で、ぶっちぎられたディフェンス。
この年代における運動能力の差という感じもするけれど、(それは以前、U17の世界大会に出場した中田英も言っていたことだ)現実的に差はある、ということ。
これをどうやって今後埋めていくのか?が、若き日本代表にとっての課題になっていくだろう。
実際に、U17でアフリカ勢に、身体能力の差を見せつけられた中田英は、その後、それをバネにして飛躍的に伸びた。
選手交代にも問題があったと思う。
怪我の柿谷を先に投入したけれど、プレー時間が長かったためか、セーブしなければならない状態であるのが見てとれた。
その、エースの不調をつかれた部分が大きくあったように思う。
柿谷投入以降、余計にディフェンスに負担がかかって、やられた部分が多かった。
やはり、ここは前回と同じように、運動量の多い河野を先に投入して、後に柿谷という順番が良かったと思う。
アジアにおけるレヴェルの問題というのもある。
今大会、実質上のシード国だった開催国の韓国は、最も恵まれたグループ=(コスタリカ・トーゴ・ペルー韓国)に、お約束で入ったものの、予選リーグ敗退が決定。
アジア予選で日本と接戦を演じた北朝鮮は、ブラジルに6対1と完敗。
予選リーグ敗退が決まった。
最近、アジアと世界の差が再び広がっているような気がしている。
アジアレヴェルでだけ戦っていたのでは、日本サッカーの進歩は無さそうだ。
なんとしても、日本代表には予選リーグを突破してもらいたい。
”新しい黄金世代”と呼ぶには、まだちょっと早い。そんな印象のU17日本代表である。
とは言え、フランス対ハイチも引き分けたので、まだまだ予選リーグ突破の可能性は大きい。
フランス戦、負けなければ、決勝トーナメント進出が決まる。
是非一試合でも多く経験を積み、”本物の黄金世代”へ育っていってほしい。
メンバー
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試合結果
index.html#gd
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