さて、デビュー以来15戦負け無しとなったザックジャパン。
ボクシングと同じルール、世界チャンピオンを倒したチームがチャンピオンだとすると、日本は、ザックジャパンの初戦、アルゼンチン戦で、ワールドカップ王者スペインを倒したアルゼンチンを撃破してから、14度目の防衛に成功したことになるのだが。。
もちろん、タジキスタン相手に、防衛戦が組めるはずはないので、あくまでも世界チャンピオンは、ワールドカップ本大会の決勝の先にあるのである。
そこを目指す闘いは、まだ始まったばかり。
10月11日(火)19:45 / 会場:大阪長居スタジアム
日本8−0タジキスタン
得点者
ハーフナー・マイク(前半11分)、岡崎慎司(前半19分)、駒野友一(前半35分)、香川真司(前半41分)、ハーフナー・マイク(後半2分)、中村憲剛(後半11分)、香川真司(後半23分)、岡崎慎司(後半29分)
GK
川島 永嗣1983.03.20185cm80kgリールス(ベルギー)
DF
駒野 友一1981.07.25172cm76kgジュビロ磐田
今野 泰幸1983.01.25178cm73kgFC東京
長友 佑都1986.09.12170cm68kgインテル(イタリア)
吉田 麻也1988.08.24189cm80kgVVV(オランダ)
MF
遠藤 保仁1980.01.28178cm73kgガンバ大阪
中村 憲剛1980.10.31175cm66kg川崎フロンターレ
長谷部 誠1984.01.18180cm73kgボルフスブルク(ドイツ)
→(後半17分)細貝 萌1986.06.10177cm68kgアウクスブルク(ドイツ)
FW
岡崎 慎司1986.04.16174cm75kgシュツットガルト(ドイツ)
→(後半32分) 藤本 淳吾1984.03.24173cm69kg 名古屋グランパス
ハーフナー マイク1987.05.20194cm86kgヴァンフォーレ甲府
→(後半4分)李 忠成1985.12.19182cm73kgサンフレッチェ広島
香川 真司1989.03.17172cm63kgドルトムント(ドイツ)
スタメン4−2−3−1
ハーフナー
香川 中村 岡崎
遠藤 長谷部
長友 今野 吉田 駒野
川島
正直な話、この試合、スタメンが発表された時に、勝てると思いました。
それは、攻撃のメンバーが理にかなっていたからです。
ハーフナー(ポスト+高さ)
香川(スペースを突く動き+ドリブル+決定力)
中村憲剛(バランサー+キープ力+ラストパス+シュート)
岡崎(運動量+動きの質)
それぞれのタイプが、全く異なり、役割を補完し合っている
このように、それぞれがそれぞれの力を引き出すことが出来る布陣の場合、たとえ少ない時間しか一緒にプレーしていなかったとしても、自然に各自の動きを把握して機能していくのである。
この布陣は、本田+前田不在時の答えとなる布陣であると思う。
一番のポイントは、やはりハーフナーで、彼の高さが、相手のディフェンダーを引きつける最大のポイントになっていた。
ハーフナーには常に2人から3人のマークが付いていたが、それでも高さで競り勝つことが出来るため、こぼれ球に反応するために、更に回りに選手が必要になり、そうすると、サイドが空く。
センタリングに対して、いくらマークしても高さで負けるため、クロスを上げさせないために、サイドにディフェンスが引きつけられる。
そうすると、中が空くので、今度は香川や岡崎のスペースが出来る。
そこに中村のパスが出てくる。
もう、お手上げである。
駒野や長友といった、クロスマシーン的な選手を活かすには、ハーフナーは最適の選手なことは、間違いないだろう。
そして、それだけでなく、それゆえに、スペースを突くことが出来る選手も機能するのだ。
その証拠に、李と藤本が、ハーフナーと岡崎に替わって入ってくると、途端に機能しなくなった。
これは、ポストプレーヤー、絶対的な高さ不在に加え、憲剛と藤本が基本的に同質の選手で役割がかぶってしまったこと。
パサーばかりで、スペースへ入っていく選手が居なくなってしまったことがあると思う。
そして、同時に、両サイドバックの上がりも機能しなくなってしまったのである。
フォーメーションとは、服のコーディネイトと良く似ていて、一人の選手や一つのアイテムが、バランスを著しく損ねてしまったりするのだ。
と、同時に、一見変なもの、個性的なものも、最適なバランスを考えれば、おのずと素晴らしい結果が導き出せるのである。
だから、ファッションもサッカーも、とても面白いのだ。
そして、中村憲剛である。
今回の中村の出来は素晴らしかったのだが、中村の出来が素晴らしかったのは、今回だけではない。
実は、ザッケローニ就任直前の原博実監督のパラグアイ戦でも素晴らしかったのである。
正直、この試合の前半は、今までの日本代表の試合の中で最も攻撃が機能した試合の一つであったかもしれない。
http://ccplus.exblog.jp/13186827/
そのメンバーとは、こんな感じである。
森本
香川 本田 松井
憲剛 細貝
この試合でも、憲剛からものすごいラストパスが、ポンポン出てきたのである。
この試合の憲剛から香川へのラストパスは、今回の試合の4点目と同じく、スペシャルであった。
そして、この試合では、現代表を上回るパスを受ける動きが、ちゃんと出来ていたのである。
管理人は思うのだが、もちろん、遠藤+長谷部というのは、日本代表にとって欠かせない支柱であると思う。
遠藤+長谷部の替えが効かないという声を多く聞く。
だが、日本の中盤は、遠藤+長谷部が居なくても、ほとんど質が落ちないどころか、凌駕する可能性すらある組み合わせが、まだまだあると思う。
問題は、それらの選手=小野、憲剛、遠藤等が、皆、30歳を上回っているという事であり、後継者が育っていないという事なのだと思う。
もちろん、そのためにザッケローニは、若手を使っているのだろうが。。
果たして、ブラジルワールドカップに出てくるのは、遠藤や憲剛や小野なのだろうか?
それとも若手か?
フランスがワールドカップで準優勝した時、代表引退していたジダンを呼び戻した。
ジダンは当時34歳
遠藤達がブラジルで迎える年齢と同じである。
長谷部の代わりは、細貝がやれると思うが。。はたして
さて、今回のタジキスタン戦では、本田不在時の攻撃における基本形が出来上がった。
しかし、今回の試合では明らかになっていない問題点がある。
それは、カウンターの守備である。
この試合、ほとんどピンチらしきものは無かったのだが、それは、相手が1トップしか残していなかった為だ。
その為、パスを出す場所が見つからず、繋いでいるうちに、日本のプレスの網に引っかかってしまったのである。
しかしながら、もっと頭の良いチームは、当然のことながら対策をしてくるだろう。
もし、管理人が相手の監督であったとしたら、ディフェンスに足が速くてラインコントロールの上手い選手を一人入れて、ディフェンスラインを高くする。
そして中盤を圧縮。
陣形は4−4−1−1
4−4でしっかりブロックを作り、ボールを奪ったら、素早くカウンター
1−1を縦に並べて、日本のセンターバックの間を通して一気に裏へ抜けるパスを出す。
サイドから、もう一人走り込む。
3人だけで攻撃するのである。
今回の試合を見ていて、タジキスタンのフォワードの選手は、それほどスピードが無かった。
しかし、吉田にしても今野にしてもスピードに負けて手で引き倒す場面が見られた。
日本のサイドバックが上がった状態で、今野+吉田の守備は、対カウンター対策としては、とても不安である。
その場合、3バックベースで足の速い選手をディフェンスラインに置いておいていただきたいと切に願う。
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contemporary creation+
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