なぜ岡田ジャパンはカメルーンに勝てたのか?そして今後の修正点とは何か。前編のつづきです。
しかしながら、後半の闘い方が良かったか?と問われると、まだまだ後半は修正すべき点が沢山あった。
イングランド戦と同じで、1−0のリードで後半を迎えた場合、相手は、リスクを背負って攻めてくる。
これに対してどう対応するのか?
それが、相手の出る力を利用したカウンターである。
元日本代表のDF宮本は、2−0のサッカーが一番好きだと言っていたが、2−0のサッカーというのは、1−0にした時点で、相手の攻撃力を利用してカウンターを狙って2点目を取り、試合を決めるサッカーの事だ。
セリエAの下位チームが、上位チームに善戦しながらも勝ちきれないのは、1-0を守りきろうとするためだと思う。
一方、モウリーニョは、1−0になったら、徹底的に守って、相手を攻撃におびき出し、カウンターで2−0にして試合を決める。
イタリアに来る前のモウリーニョは、イタリアにおいてもバルサ式の攻撃サッカーを貫こうとした。
しかし、戦術と守備力とカウンターの発展したイタリアでは、その方法は全く通用しなかった。
そこで辿り着いたのが、1−0からカウンターで2−0にして試合を決めるサッカーであった。
アンチェロッティのチェルシー、グアルディオラのバルセロナ、ファンハールのバイエルン。
今、世界で最も攻撃力のある3チームを撃破したのは、守ってカウンターで試合を決めることが出来たからだ。
では、カウンターサッカーにおいて、何が一番重要なのだろうか?
それは、縦へ抜けるスピードである。
特に、今回ワールドカップが開かれている南アフリカは標高の高い開催会場が多く、空気が薄いためボールが伸びる傾向にある。しかも、公式球であるジャブラニは真円に近く軽いので、余計にボールが伸びている。
スピードの無い選手が、サイドチェンジやアーリークロスなど、ロングキックを受ける際に受けきれないのは、いつもの感じではボールに追いつかないためだと思う。
この試合でセンターフォワードに入った本田のボールの受け方が上手かったのは、裏へ抜けるのではなく、ポストとして止めたため、ボールが収まったわけだ。
もしスペースに出されていたとしたら、本田には追いつけなかったと思う。
松井はある程度スピードがあるので、五分五分だったが、カウンターサッカーにおいては、よりスピードのある選手が必要になってくる。
そして、現在の日本代表にとって、カウンターの出来る選手が2人居る。
それは、森本と内田だ。
当ブログの考えでは、後半開始から大久保に変えて内田投入というのが、最も効果的な采配だったのではないかと考えている。
なぜか?
カメルーンの攻撃を組み立てているのは、左サイドバックのアスエコト選手である。
当然のことながら、ディフェンスやキーパーからアスエコトへ入るボールは多いし、アスエコトから組み立てる場面も多い。
そうなった時、アスエコト選手の背後が空く場面は当然多くなるわけであり、ボールを奪った瞬間にアスエコト選手の裏にロングボールを通せればチャンスになるわけであり、それをされれば、当然のことながらアスエコト選手は守備に戻らなくてはならなくなる。
つまり、カメルーンの攻撃を利用して攻撃し、かつ相手のパワープレーを牽制することが出来るのだ。これは、鹿島のようなカウンターを得意とした常勝チームのセオリーになっている。
松井を左に持ってきて
本田
松井 内田
遠藤 長谷部
阿部
長友 中澤 トゥーリオ 駒野
川島
これならカウンターが効く。
僕の勘なのだが、岡田監督は、負けている場面で(守備のリスクを承知で)森本。
勝っている場面では、守備力(運動量)のある岡崎や矢野という選択を考えているのだと思う。
しかし、これは一見すると正論のようだが、実は理にかなっていない。
なぜなら、負けている場面(つまり相手が勝っている場面)では、相手は守備ブロックを作っているから、背後のスペースが空かないので、スピードのある選手は活きないからだ。
そして、そういう場面では、運動量のある岡崎や矢野のような選手でしつこく攻撃した方が効果的である。
その際には、中盤の押上げが必要になってくるわけで、当然、運動量が必要になってくる。
一方、勝っている状況においては、相手はリスクを承知で攻めてきてくれるわけであり、必ず背後が空く。なので、スピードのある選手で裏を狙えば良い。
その際、中盤の選手は、必ずしも押し上げる必要は無い。
カウンターは、2人か3人の選手で充分得点可能だからである。
セルビア戦に見る岡田ジャパンが弱い決定的な理由も参考に
そうすれば、中盤の選手が無駄に運動量を消費し、肝心な場面で走り負ける場面が少なくなってくるということなのだ。
なので、フォワードの交代は、勝っている時は森本(内田)
負けている時は、岡崎や矢野が良いと思う。
日本の勝因は、前半に理想的なサッカーをしたため、後半の勝負所でなんとか踏ん張ることが出来たことだ。
逆に言うと、日本は試合最後のマックス値のパワーが少なくなってしまうという欠点を抱えていることがフィジカルの分析から明らかになっているのだが、それをなんとか凌いだということになる。
しかし、後半開始から1−0のリードを効果的に闘うことなく普通に攻めて押し上げてしまったので、一番大事な局面で結果的に中盤のプレス、押上げが効かない状態になっていた。
交代選手を入れてなんとか凌いでいたが、それが効果的だったか?というと、そうも言いきれないものがあったと思う。
この試合を勝つことが出来たのは、運による部分も大きかったと思う。
後半、ウェボのシュートがバーに当たった場面などは、このボール、この標高でなかったら、間違いなく入っていたシュートだと思う。
そうなっていれば、1−1のドローだった。
相手のパワープレーを効果的に止めることが出来たか?と言われると、そうではなかった現実は真剣に考えてほしい。
日本は押し込まれた時に、そのボールをキープすることもカウンターに持ち込むこともほとんど出来なかった。それは、もっと強いチームとやる時に致命的な結果をもたらすことになる。
それを克服出来た時、日本はもっと上の段階に到達することが出来ると思う。
そしてそれはスピードのある選手を投入することによって初めて可能になるのだ。
次のオランダ戦、相手左サイドのファンブロンクホルストとファンデルハールトの裏が絶対に穴になる。
その位置に松井、内田、長谷部あたりを置いて徹底的に攻めれば、必ずチャンスは来るはずだ。
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