昨日はポニョの歌を2000万人くらいが口ずさんだことと思う。
なんて平和なんだ!
そのポニョ見てたおかげで、芸術劇場でやっていた、大野和士指揮 フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団の演奏が、ドビュッシーの途中からになってしまったのだが、なかな良いねえなどと思いながら何気なく見ていたのだが、やがてサンサーンスの交響曲が始まり、待てよ、これはもの凄く良いかもしれないと思い、真剣に見出し、第二楽章に至って、これはもの凄い名演であることを確信した。
音が素晴らしい。
音の存在が、他の音の存在と混じり合い、消えたり、再度現れたりする。
音の質と、音の場所と音の時間、空間移動が、見事に行われていく。
音が正しい
あるべき音が、あるべき場所から発せられ、他の音と合わさったり交差したりしていく。
音を自在に操っているのだ。
まさに音楽のマジックである。
これと同じような音楽を、僕はアムステルダム王立コンセルトヘボウ管弦楽団=マリス・ヤンソンス指揮で体験したことがある。
この音楽的体験は言葉で説明するのが極めて難しい。
良いメロディーでしたとか、単純に良い音楽でしたというレヴェルを飛び越えた、音楽を体験していく、音に導かれていくとでも言うのか?そういう類いの演奏だった。
ヤンソンスのリハーサルは本当にスゴかったなあ。
音があんな風に変わっていくなんて!!
その時と同じだ。音がスゴいのだ。圧倒的。
しばし、我を忘れて音楽に身を委ねた。
アンコールのフォーレ『ツィガーヌ』も素晴らしかった。
良い音楽をありがとうございます。
大野和士は頂点まで行きますね。
ていうか、もうスゴい位置に来ていると思います。
マリス・ヤンソンスと共に。。
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contemporary creation+
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