月曜の『すぽると!』携帯アンケートは
岡田ジャパンの サッカーワールドカップの予選リーグ勝ち数予想でした。
結果は
3勝 3%
2勝 11%
1勝 25%
0勝 61%
でした。
僕は散々岡田ジャパンについての辛口の解説書いてますけど、それでも1勝にしようかと思ってたのですが、なんと結果は0勝が61%!!
いやあ、どうなんですかねえ???
どうもマスコミ的には岡田ジャパン頑張れ的な報道が多いですけど、スポルトの視聴者でアンケート答える人っていえば、普通にサッカー好きでしょうから、よほど弱いと思われているってことでしょうか?
これで、なぜ岡田ジャパンの方向性を変えろとか、監督変えろという議論が噴出しないのか?
ますますナゾです。
以下はサッカー解説者の意見
Get Sports
2010年南アW杯 サッカー解説者達による日本のGL勝敗予想
http://www.youtube.com/watch?v=BvbklV-5ZwQ
■岩本輝雄氏 0勝2分1敗 勝点2
■セルジオ越後氏 0勝0分3敗 勝点0
■松木安太郎氏 1勝1分1敗 勝点4
■堀池巧氏 1勝1分1敗 勝点4
■名波浩氏 1勝2分0敗 勝点5
■中西哲生氏 0勝1分2敗 勝点1
いやあ、こちらもこてんぱんですね。
セルジオ越後氏は、前からワールドカップ予選が終わったら、代表のメンバーゼロから選考し直せって言ってましたが、それにはほぼ同意します。
アジアでの闘い方と世界での闘い方は違うわけです。
日本はアジアでは強者だけど、世界では弱者なのです。
弱者には弱者の闘い方がある。
弱者の闘い方とは、ゲリラ戦でありカウンターです。
松木安太郎氏は、引いて守ってカウンターと言ってましたが、他の方が言っていたように、引いて守ったら守れない。
では、どうやって守るのか?ディフェンスラインを高く保ったまま守ればよろしい。
ディフェンスラインを高く保ったままカウンター攻撃をすれば、日本のスピードは生きてきますね。
それはさておき。。
あげくの果てに、「ワールドカップベスト4に入って世界を驚かす」とおっしゃっていた岡田監督までもが、「予選リーグどこかで1勝しないと上に行けないから」などと言い出したようです。
どこかで1勝って。。おいおい、ベスト4はどこへ行った??
ようするに、世間や関係者の反応は、『日本はワールドカップで1勝するのが目標』に切り替わっている。
そして日本は世界に比べたら弱小なんだから、1勝出来れば充分みたいな話になっているような気がする。
でも、でもですよ。
この映像を見てください。
http://www.youtube.com/watch?v=9Plpl0PsrVk&feature=related
これは今回の南アフリカ大会と同じ、アフリカ大陸のナイジェリアで行われた1999ワールドユースの試合映像(ダイジェスト)です。
実は、この映像ってそんなに皆見てないんじゃないかと思って貼っておきます。
僕はこの時に、日本には優勝するポテンシャルがあると、大会が始まる前に思ってました。
それは、僕が高校選手権からアジア予選まで様々な試合を見てきたから感じた予感でした。
事実、小野伸二や高原も「優勝が目標だった」と言っています。
映像の小野や本山を見れば分りますが、この世代の世界中の選手達の中(ガーナ、イングランド、アメリカ、ポルトガル、メキシコ、ウルグアイ)の中で、彼らが圧倒的に上手いことが分ると思います。
当時、僕等や当事者以外に、若き日本代表が優勝出来るなんて思ってた人、ほとんど居ないでしょう。
でも、その人達の眼は節穴だったことは歴史が証明しています。
どうですか?
強いでしょう。
日本は全然弱く無いんです。
(潜在的には)強いはずです。
ついでなので、本山や小野の映像を詳しく見てください。
本山のプレー集
http://www.youtube.com/watch?v=7FqIQPx3lCo&feature=related
本山雅志 ドリブル パス シュート
http://www.youtube.com/watch?v=ctq5BSt8xlk&feature=related
History of Shinji Ono
http://www.youtube.com/watch?v=XD5y12Wqthk&feature=related
小野伸二 スーパープレー
http://www.youtube.com/watch?v=LZUH3PhwMWw&feature=related
そうです、これが僕等サッカーファンを熱くさせた映像です。
この映像を見て、ワールドカップ日韓大会の当時ワールドカップで0勝なんて言うやつが居たとしたら驚きです。
当時、小野伸二はオランダリーグのフェイエノールトの中心選手でした。
その人気、実力とも絶大なものでした。
今回、日本がグループリーグで当たるオランダ代表の中心選手、ファン・ペルシー(アーセナル)とカイト(リヴァプール)は、当時の小野のチームメイトです。
そして代表を率いるファン・マルワイク監督は、当時の監督です。
そして、デンマーク代表のトマソンもまた、当時のチームメイトです。
当時の小野は、オランダのサッカー好きな人なら誰でも知っているレヴェルです。
日本で言ったら、ヴェルディ〜鹿島のビスマルクみたいな存在でした。
当時オランダ行ったことある人なら知ってるでしょう。
テレビ見れば、しょっちゅう小野の映像が流れてました。
サッカー雑誌や新聞の表紙も度々飾っていました。
本当の事を言えば、彼らを怖がる理由なんて全く無いのです。
なぜなら、小野伸二は、当時UEFAカップを制したフェイエノールトで最高の選手だったからです。
では、なぜ今、日本がワールドカップで0勝が61%などという予想が、サッカー好きの日本人の口から出てくるのか?
それは、日本サッカーがヨーロッパ(特にイングランドのプレミアリーグが強いからと言ってプレミア)のやり方を見て、それがトレンド=現代サッカーの正しいやり方だと勘違いしてしまったからに他なりません。
サッカーのシステムというのは『進化』ではなくて『対処』が産み出した方法論に過ぎません。
私達が見なければならないのは、欧州のトレンドを追うことではありません。
トレンドを見ながら、どう闘うのか?
どうやって勝つのか?考えることです。
今の岡田ジャパンは、日本らしいサッカーと言いながら、プレミアのトレンドを追っているだけです。
そして、中距離走が苦手な日本人が行うサッカー、その答えとは、走ってフィジカル勝負の近代サッカーを破る方法を見つけることにある。
そう思います。
そのポイントは、どこにあるのでしょうか?
それを考えるために、ワールドユース、小野、本山のビデオをじっくり見てみてください。
それが、実際に世界を驚かせた日本選手の映像です。
ナイジェリアのワールドユースで、現地ナイジェリアの人を最も熱くさせた選手は、間違いなく本山雅志選手に他なりません。
つづく
text by contemporary creation+
http://www1.parkcity.ne.jp/ccplus/
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http://www.youtube.com/watch?v=LZUH3PhwMWw&feature=related