ワールドカップ経験者が使われない岡田ジャパン

U17ワールドカップの決勝、眠い眼をこすりながら見てたのですが、良い試合でしたね〜。
やっぱりスイス強かったですね。
決勝点もヘディング。

正直、U-17でここまで強いのか！と思いました。
もちろん、ナイジェリアやスイスの成長速さみたいなのはあるにしてもです。
パスも速いですしね。
日本は、よく動くけど、パスが遅いです。
人間が動くより、ボール動かした方が速いです。
これ真理ですよ。。

それと、ゴールキーパーの差ですね。
１９４センチのゴールキーパーがあれだけ巧くちゃね。。
とはいえ、そのスイスから２点奪ったU-17日本代表の収穫はあったと思います。
スイスのディフェンダーは足遅いです。
それを活かせなかったのは、ナイジェリアのミスですね。


では
トルシエジャパンは強かった！？の続きです。


１９９９ナイジェリアワールドユース　メンバー
GK
榎本 達也　（横浜マリノス）　1979/03/16　　‘98 U-19
曽ヶ端 準　（鹿島アントラーズ）　1979/08/02　‘98 U-19,U-21
南 雄太　（柏レイソル）　1979/09/30　　‘97 U-20 , ‘98 U-21

DF
手島 和希（京都パープルサンガ）　1979/06/07　　‘98 U-19
氏家 英行　（大宮アルディージャ）　1979/02/23　　‘98 U-21候補
辻本 茂輝　（京都パープルサンガ）　1979/06/23　　‘95 U-17
加地 亮　（セレッソ大阪）　　1980/01/13　　‘98 U-19,U-21候補
市川 大祐　（清水エスパルス）　1980/05/14　　‘96 U-16, ‘98 U-19.U-21.A代表
池田 学　（浦和レッドダイヤモンズ）　1980/07/03

MF
小笠原 満男　（鹿島アントラーズ）　1979/04/05　　‘98 U-19
本山 雅志　（鹿島アントラーズ）　　1979/06/20　　‘98 U-19
酒井 友之　（ジェフユナイテッド市原）　1979/06/29　　‘95 U-17 ‘98 U-19
中田 浩二　（鹿島アントラーズ）　　1979/07/09　　‘98 U-19
稲本 潤一　（ガンバ大阪）　　1979/09/18　　‘95 U-17, ‘98 U-19,U-21
小野 伸二　（浦和レッドダイヤモンズ）　1979/09/27　　‘95 U-17,’98 U-19,U-21,A代表
遠藤 保仁　（京都パープルサンガ）　1980/01/28　　‘98 U-19
阿部 勇樹　（ジェフユナイテッド市原ユース）　　1981/09/06

FW
永井 雄一郎　（カールスルーエ）　1979/02/14　　‘97 U-20
高原 直泰　（ジュビロ磐田）　1979/06/04　　‘98 U-19, U-21
播戸 竜二　（ガンバ大阪）　1979/08/02　　‘98 U-19,U-21
林 丈統　（ジェフユナイテッド市原）　1980/10/14

コメント欄で指摘あり、訂正します。

実際ナイジェリアに行ったのは↓のメンバー18人＋曽ヶ端
GK
1 榎本達也
18 南雄太
DF
2 手島和希
3 辻本茂輝
4 石川竜也
5 加地亮
17 氏家英行
MF
6 稲本潤一
7 酒井友之
8 小笠原満男
10 本山雅志
11 遠藤保仁
12 中田浩二
13 小野伸二
FW
9 高原直泰
14 永井雄一郎
15 高田保則
16 播戸竜二

だそうです。


世界大会で準優勝するだけあって、スゴいメンバーですね。
なにしろ、曽ヶ端と榎本が控えのキーパーだったのだからオドロク。
このメンバーで現在の日本代表と闘ったら、一体どちらが勝つだろうか？


このメンバーの中から、曽ヶ端、加地、小笠原、市川、中田浩二、稲本、遠藤、高原の８人がワールドカップのメンバーに選ばれている。

そういえば、岡田監督は、１９９８フランスワールドカップのメンバー最終選考に当時１８歳だった市川を招集していたが、その後ワールドユース等で活躍し、現在清水エスパルスで大活躍しているが、全く代表に呼ばれる気配が無い。
実に不思議なことである。




そして、２００２年のワールドカップ
GK
川口能活　（ポーツマス；イングランド）
楢崎正剛　（名古屋グランパスエイト）
曽ヶ端準　（鹿島アントラーズ）

DF
秋田豊　（鹿島アントラーズ）
松田直樹　（横浜F・マリノス）
森岡隆三　（清水エスパルス）
中田浩二　（鹿島アントラーズ）
宮本恒靖　（ガンバ大阪）

MF
稲本潤一　（アーセナル；イングランド）
服部年宏　（ジュビロ磐田）
中田英寿　（パルマ；イタリア）
森島寛晃　（セレッソ大阪）
アレックス三都主　（清水エスパルス）
福西崇史　（ジュビロ磐田）
小野伸二　（フェイエノールト；オランダ）
小笠原満男　（鹿島アントラーズ）
明神智和　（柏レイソル）
戸田和幸　（清水エスパルス）
市川大祐　（清水エスパルス）


FW
西沢明訓　（セレッソ大阪）
中山雅史　（ジュビロ磐田）
鈴木隆行　（鹿島アントラーズ）
柳沢敦　（鹿島アントラーズ）


これもまた実に良いメンバーである。
今、このメンバーで、日本代表と試合しても面白いと思う。もちろん、秋田とか福西とか引退した選手も多いけれども、その人達抜きでも充分闘えそうだ。

ちなみに高原が居ないのは病気のため、中村が居ないのは怪我のためだった。



彼ら２００２年の代表のうち、当時欧州でプレーしていたのは４人。
川口、稲本、中田英、小野
西澤は海外帰国組だった。

そして、後に鈴木、三都主、中田浩二、宮本、小笠原の５選手が欧州移籍を果たした。
世界を経験した選手達が、更なる飛躍のため旅立ったのだ。
この欧州サッカーの経験があり、かつワールドカップで予選リーグ突破の経験がある１０人の内、現役を引退したのは、実は中田英ただ一人なのだ。（西澤は今シーズン限りの引退を発表）

後の選手は全て現役バリバリのプレーヤーである。
しかし、岡田ジャパンに呼ばれそうな人は、川口と稲本くらいで、後の８人は呼ばれもしない。
実に不思議なことである。



そして、これが２００６年の日本代表メンバーである。


GK
1 楢崎正剛 
23 川口能活
12 土肥洋一 

DF
2 茂庭照幸 
3 駒野友一
5 宮本恒靖
6 中田浩二 
19 坪井慶介 
21 加地亮
22 中澤佑二

MF
4 遠藤保仁 
7 中田英寿 
8 小笠原満男 
10 中村俊輔 
14 三都主アレサンドロ 
15 福西崇史
17 稲本潤一 
18 小野伸二  

9 高原直泰 
11 巻誠一郎 
13 柳沢敦 
16 大黒将志 
20 玉田圭司 


この中で、
２００６年の代表で欧州でプレーしていた選手は、稲本、中田英、三都主、中田浩二、高原、大黒の６名
後に欧州移籍を果たした柳沢、小野、小笠原、宮本を加えて、１０名がワールドカップ出場経験と欧州リーグ出場経験のある選手である。
そしてやはり、中田英をのぞく全ての選手が現役バリバリである。

このうち、岡田ジャパンのレギュラー組は、やはり一人も居ない。
そして、代表に選ばれているのも稲本ただ一人なのである。
こうなると、もはや、ワールドカップ＋欧州サッカー経験者を差別しているとしか思えない。




これはなぜなんだろうか？

現在の日本代表は若くて可能性のある選手が多い。だからこそ、彼らベテランの経験というのは、ものすごく大きいのではないだろうか？
岡田監督は、なぜ彼らを代表合宿に呼ぼうとしないのか？

練習試合をして、実際の試合を試してみて、そのパフォーマンスを見て現在の代表の方がパフォーマンスが良いと判断して選んでいるのなら、僕は全く構わない。

しかし、岡田ジャパンというのは、そうではないのだ。
彼らの経験値を活かすことなく、まだ国際試合で結果の出ていない選手のみを重用する。

もしかすると、欧州サッカー経験が無く、ワールドカップやその他の世界大会での勝利経験の無い監督が、それら実績がある選手を避けているのではないか？とすら思える。


実際、岡田監督は１９９８年のフランスワールドカップで、エースのカズを外した。
それは一体全体なぜだったのだろう？
カズは当時唯一のイタリア、セリエAの経験者だったのは偶然だろうか？
そして、日本代表を機能させていた北澤を外したのはなぜだったのだろう？
日本中が不思議がった。

その事に対して、岡田監督は明快な説明をしていない。


先日のTBSの『スーパーサッカー』において、子供が「岡田監督は、９８W杯の時になぜカズ選手を外したのか？」という質問に激怒し、TBSのインタビューを受けないという異例の事態になっている。

一体どういうつもりなのか？

きちんと論理的な説明をすれば良いではないか。
コンディションが悪いと思ったとか、戦術の関係とか、色々あるだろう。
ちゃんと説明すれば、ファンは納得する。
大人の事情など子供は全く分らない。


少なくても、トルシエは中村俊輔を外したことについて、明快に答えている。彼は中村の実力を認めていたが、怪我でコンディションが悪かったために外した。中村をメンバーからハズす影響は、正直大変な事があったと推察される＝背後の巨大な宗教団体＋スポンサーのアディダス＋電通
そのせいで、トルシエは後々までマスコミや協会にバッシングされることになるわけだが。。

しかし、どんなに協会やマスコミ、スポンサーにバッシングされても、トルシエジャパンは結果を出したし、出し続けた。
僕は、トルシエは現場監督としては３流だったと思うが、コーチとしては、やはり１流だったと思っている。
実際日本のサッカーが世界で通用していた＝結果が出ていたのは、トルシエの時だけだと思う。

先日まで、トルシエの書いた本『オシムジャパンよ』を読んでいたところなのだが、彼が言っているオシムジャパンの問題点の指摘は実に明解である。
そして、その問題点は、岡田ジャパンにおける問題点と見事に一致するのだ。

つまり『効率が悪い』ということだ。

つづく


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