最近までサッカーコラムお休みしてたのですが、意外とサッカーコラム人気あるらしく(たしかに現在読んでも質は高い)、たまにサッカーブログのファンですという声を耳にして(サッカー記者さんとかからも)、いつから読んでいただいているのやら、ありがたい気持ちになります。
というわけで、ワールドカップまでは、かなり本気のサッカーブログです。
フィリップ・トルシエ監督・日本代表全成績(98.10.28〜02.6.18)
FIFA主催の国際大会=ワールドカップ、コンフェデ杯で
通算5勝2敗2分け
カナダ、カメルーン、オーストラリア、ロシア、チュニジアに勝ち
ブラジル、ベルギーと引き分け
フランスとトルコに敗れた。
立派な成績である。
もちろん、トルシエの時は全てホームだったことのアドバンテージはある。
しかし、アウェーだったシドニーオリンピック、ナイジェリアのワールドユースを加えてみても
6勝2分け(1PK勝ち1PK負け)3敗
勝ったのが、米国、イングランド、メキシコ、ウルグアイ、南アフリカ、スロバキア、
引き分けが、ポルトガル、米国
負けが、スペイン、カメルーン、ブラジル
やはり優秀な成績である。
足してみると、通算、11勝4分け5敗の成績である。
このうち、トーナメントで敗れたオリンピックのアメリカ戦とワールドカップのトルコ戦は、監督の不可解な采配による自滅であり、コンフェデの決勝は、中田英寿がローマの優勝をかけた闘いのためにイタリアで帰国してしまったもの。
つまり、トルシエジャパンというのは強かっただけでなく、強さの底を見せていなかったと言っていい。
だから、我々はあんなに応援したし、本当にこのままいくとベスト4とか優勝とか見えてくんじゃないの?
と思ったわけです。
そして、このワールドユース準優勝組が、経験を積んで本当の力を発揮する4年後、8年後には、一体どれくらい強くなっているのか?
そこに我々は夢を見たわけですよ。
実際、ポルトガルなんかは黄金世代=ワールドユース優勝組の10年後あたりが一番強かったし、99ワールドユースのスペイン代表の中心だったシャビは、バルセロナとスペイン代表の中軸メンバーであり、チャンピオンズリーグとユーロを制し、現在世界最高のミッドフィルダーの一人である=スペインもバルセロナも強い。
しかし、そのシャビ率いるスペインにエースの小野抜きで挑んで敗退し、準優勝になったユース日本代表。
しかし、その後日本代表は伸びあぐんでいる。
というか、あきらかに結果が悪くなっている=弱くなっている。
そして岡田ジャパンの現時点でのベストメンバーで臨んだと思われる先日のトーゴ戦。
メンバーは以下の通り。
GK:
1川島永嗣
DF:
4田中マルクス闘莉王
22中澤佑二(cap)
24徳永悠平 →6 内田篤人(後半0分)
25長友佑都
MF:
7遠藤保仁 →20 本田圭佑(後半0分)
10
中村俊輔 →21 石川直宏(後半37分)
14中村憲剛 →15 今野泰幸(後半24分)
17長谷部誠
FW:
9岡崎慎司 →13 佐藤寿人(後半33分)
28森本貴幸 →16 大久保嘉人(後半0分)
99年ワールドユース準優勝のメンバーはなんと、遠藤ただ一人。
2002年ワールドカップベスト16のメンバーに至っては、誰も居ない。
そして、2006年のワールドカップメンバーさえもたったの3人しか居ない。
本当にこれで良いのか??
もちろん、現在の代表のメンバーも良い選手である。それは確かだ。
でも、世界レベルの闘いを勝ち抜いた経験のある選手が、岡田ジャパンの主力組にこれしか居ないという事実に愕然とするのである。
トルシエジャパンの時に、ようやく世界と闘える選手達が揃ったと思った。
彼らはまだ若かった。
2010年ワールドカップの時にワールドユース準優勝組は30〜31歳。
サッカー選手としては経験を積み、最高のレベルで闘えるはずの年齢である。
なぜ、それなのに、遠藤しか居ないのか?
トルシエジャパンの選手が誰も居ないのか?
ここに、サッカー日本代表の大きな問題点を見るのである。
ワールドカップ経験者が使われない岡田ジャパンへつづく
text by contemporary creation+
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