今、賛否両論の議論が巻き起こっている八ッ場ダム問題ですが、保坂展人さんが決定的なレポートやってます。
八ッ場ダムと同規模の戸倉ダムが6年前に消えたのはなぜ?
要約すると、
水没人家なし。土地の9割が東京電力所有地で、八ッ場ダムの建設費用の数分の一で済む=従って下流の東京や埼玉の負担金も数分の一で済む戸倉ダムの建設が、『水資源が余っているから必要無い』との埼玉県知事や東京都知事の要望で中止になった経緯についてやってます。
もうお分かりですね。八ッ場ダムの建設の必要など何も無いわけです。
そもそも埼玉県知事も東京都知事も、そう認めてたんじゃないか。
詳しくはリンク先読んでください。
[引用開始]
ダムは1982年に計画が浮上。水没地区に居住者はなかったが、地権者には先祖の土地を手放すことに抵抗もあった。だが、約45億円に上る地元支援事業が示されたこともあって打開に向かい、住民からの用地買収はほぼ終了。94年度に国道付け替えなど周辺工事が着工していた。村民も、ダム建設と支援事業を前提とした村づくりにかじを切った。
だが、5年間の工事中断を挟み、2003年12月、大口の事業費を負担する埼玉県が「水需要の縮小」を理由に撤退を表明。東京都なども追随し、同月中には最終的な中止が決まった。
地元支援事業は曲折もあったが、計約35億円分は実施が決定。間違えて掘った穴を埋め戻すかのような、「村の復旧」が始まった。
運動公園の一部もその一環。支援事業に基づく地域振興策は、尾瀬の観光情報発信拠点となる「尾瀬自然文化博遊館」(仮称)や森林公園、散策道の建設など観光が柱となり、尾瀬の玄関口へ追い風としたい考えだ。[読売新聞・群馬版]
さらに決定的なレポートを置いておきます。
八ッ場ダム、とめどなく溢れる思考停止報道
八ッ場ダム、ユキダルマ式にふくれた「もったいない」の嘘
八ッ場ダムが「災害」を増幅する危険性
八ツ場ダムの7不思議 (転載)
八ツ場ダムの七不思議
1.半世紀が過ぎてもまだできない:八ツ場ダムは特定多目的ダム法に基づく治水、利水を目的とした多目的ダムだが、1952年のダム計画浮上から57年が経過した。ゼロ歳だった人でも57歳になんなんとす。疲れ果てて反対運動の旗を住民が降ろしたのは1992年。それから17年が経ち、総事業予算の7割が消化されたが、事業完成度は2008年度末で付替国道6%、付替県道2%、付替鉄道75%、代替地造成10%など、完成までの道のりは遠い。3000億円強はどこへ消えたのか?
2.東京五輪の渇水に備える事業?!国内外から大勢の人々が集まるオリンピック渇水に備えるためのダム。といっても石原知事が招致を進める2016年五輪ではない。1964年のことだ。東京都の水需要は1975年から減少を始め、日量最大690万トンの供給力に対し、170万トンが余っている。
3.1日53トンの石灰が必要:上流の草津温泉から流れ出る湯は、ダムを作ってもコンクリートが溶けるほどの強酸性。ゆえに一端は計画が頓挫した。しかし、1963年に石灰を投入する「中和工場」を完成させ計画が復活。以来、1日約53トンの石灰が投入され、ダムを作る限りは未来永劫にそれを続ける必要がある。
4.石灰の沈殿物を貯めるダムと土捨て場が必要:石灰の投入でできる中和生成物を沈殿させるために1965年に品木ダムを建設。その沈殿物を浚渫し、捨てにいく新しい土捨て場も未来永劫に必要になる。
5.3人の首相と3人の世襲がガード:ダム予定地(長野原町)を抱える選挙区からは福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三と3首相が出てこの事業を推進。そんな選挙区は他にはない。世襲した福田康夫、中曽根弘文は隣の小選挙区・参議院と群馬県に陣取り、ご当地は小渕優子が後継(敬称略)。前政権を象徴する因果な事業である。
6.ダム湖周辺は浅間山噴火で崩れた山の残骸:1783年の天明の大噴火で泥流死者1538人を出した浅間山。当時、死体が東京湾まで押し流されたことが古文書に残る。その泥流が積もったグサグサの地質に地すべりの大敵である水を貯めることになるのが八ツ場ダム。22箇所の地すべり地が判明しているがコスト縮減のため、2箇所しか対策をしない。さらなる追加対策予算が必要になると反対団体は指摘する。
7.カスリーン台風への効果はゼロ:1947年のカスリーン台風被害が発端の計画だが、同台風が再来しても効果はゼロであることが国会で暴露された。
上記7については「本当か?」と信じがたいと思う人もいると思うので、国会議事録へのリンクと政府答弁を張り付けておきます。その下に、この官僚答弁の読み方解説★もつけておきます。
以上引用終わり、全文は
リンク先へ
八ッ場ダム取材から帰って
八ッ場ダム・フォト紀行記
なるほどね。
さすが、良い仕事をしますね!保坂議員じゃなかった、保坂さん。
なんで、こういうまともな人が選挙で落ちるんだろうね、どうなっちゃってるのかね、この国は。。
でも、ジャーナリストしても優秀なので、これからもがんばっていただきたいものであります。
ではでは。