サッカー日本代表対オランダ戦と日本サッカーのこれからの続き
イチローが証明する日本人最速説
(イチローのメジャー2000本安打とサッカー日本代表が進む道)
メジャーリーグのイチロー選手が早くもメジャー2000本安打を達成した。
本当にスゴい選手だ。
文字通り世界ナンバーワンのプレーヤー、それも歴史上のトッププレーヤーであることは間違いない。
では、なぜ彼がこれほど素晴らしい成績を上げることが出来たのか。
その一つの重要なカギが,イチロー選手が1塁まで到達するのが圧倒的に速い=トップスピードに達するのが早いということがある。
イチローのメジャー2000本安打のうちで内野安打の占める割合は、なんと22%もあるそうだ。
これは驚異的な数字である。
安打数に直すと実に440本が内野安打ということになる。
これによって、イチローは数々の歴史的記録を塗り替え、世界で最もスゴい野球選手になった。
内野安打なんて誰も気付かなかった=そんなのはただの偶然の出来事だと誰もが思っていたのを必然にしたのは、一塁まで誰よりも早く辿り着く方法を開発し実践したイチローという類いまれな選手が存在したからである。
野球における塁間の距離は90フィート(27.431メートル)と定められている。
その1塁までの到達において、歴史上最も素晴らしい成績を残しているのが日本人のイチロー選手である。
それは陸上で30メートル付近まで日本の選手がトップを走っている事実と一致する。
日本人が速いという事実に疑念を持たれた方でも、もうお分かりなっただろう。
そう、日本人・アジア人(の一部)は、30メートルまでなら世界最速なのだ。
サッカーにおいて一番重要なスペースは、ペナルティーエリアの中である。
この大きさは16.5m × 40.32m
なぜ今までの日本人フォワード達がこのエリアの中で結果を出せなかったのか?
それは、彼らがこのエリアの外側で全力を出し切っていたからである。
ペナルティーエリアの外側で全力を出し切った選手達が、ペナルティエリアの中で活躍出来るわけが無い。
つまり、今までの日本のフォワードというのは、ペナルティーエリアの外側の16.5mからセンターライン(ゴールから54m)が仕事場だったのだ。
これでは点が入るわけがない。
一方フィールドの大きさ は、 縦105m×横68m(国際大会)
で、日本人が30メートルまで世界最速なのだとすると
フォワードの選手は前方に30メートルのスペースが存在するのが最も有利になるというわけだ。
この際、ゴールまで走り込む必要は無いので最後シュートすれば良いわけだから、5メートルのシュートなら誰でも入る。
すると、日本のフォワードは、ゴールから35メートル付近の位置に居るのが、一番理にかなっていることになるのが解っていただけるかと思う。
ただし、斜めに走ることも多いし、サイドに居る事もあるので、30メートルでも良いだろう。
同様に、日本人のディフェンダーも30メートルまでなら世界最速なので、相手がどのような選手(たとえそれがウサイン・ボルトでもウエィン・ルーニーでも)ゴールから30メートル以内でポジションを取っている必要が無いことが解る。
つまり、フィールドの縦の長さが108メートルだとすると、日本選手がポジションを取るのは108-35(30)-30=43〜48mの範囲内ということになる。
これが原型になる。
43m〜48m × 68mの範囲内に10人の選手を配置するわけだ。
かなりコンパクトなのが分るだろう。
一人当たり約15×20mの範囲内が、その人の基本的な持つスペースになるわけだ。
この範囲なら、パスはサイドキックで正確に回せるし、運動量はさほど必要が無い。
現在の日本代表は、それぞれが負担しているスペースが大き過ぎるから無駄に労力を使っているのだ。
そして当然の事ながら、フォワードとバックに30メートル世界最速クラスの選手を入れる。
これが、日本が世界一になる為の基本となる。
イチロー選手の話に戻るが、もう一つ、イチローの武器に、正確なバットコントロールというものがある。
これは、目一杯飛ばさないで狙った方向に打球を飛ばす技術である。
サッカーで言うなら、これはサイドキックの精度という事になるだろう。
サッカーやった事のある人なら誰でも知っていると思うが、サイドキックで正確なキックを蹴るというのは、よほどの運動音痴の人じゃない限り、誰でも出来るので、これは問題ない。
そして、イチローのレーザービームと呼ばれる、外野からの正確な送球技術であるが、これはサッカーでいえば、ディフェンスラインからの正確なパス=フィード。ということになる。
つまり、ポジション的に43m以内に選手が固まっているわけだから、ディフェンスラインから50-80mのパスを正確に出すことが出来れば、ディフェンスとフォワードだけで得点出来るのである。
だから、ディフェンスの選手は、スピードと共に正確なキック力が求められるわけです。
これ、最も効率の良い得点の仕方&守り方なのです。
もちろん、試合なので、いつも出来るわけじゃないのですが、基本です。
以下 引用
現ロシア代表監督のフース・ヒディングの言葉
「日本の人たちにひとつ助言したいのは、効率を意識して欲しいということだ。
日本は、常にハイスピードでプレーする傾向にあるが、もし効率を欠けば、エネルギーを無駄に使うことになる
W杯のオーストラリア戦で、なぜ日本が先に疲れてしまったかを考えて欲しい。
いかに持っているエネルギーを効率よく使うかが鍵なんだ。
効率は近代サッカーのエッセンスなんだよ。」
以上スポーツグラフィックnumberから引用
つづきます。