株価が日経平均で+1,171.14 円騰がって9,447.57円になったそうだけど、そういう株価の上下に一喜一憂するよりも、根本を見つめよう。
このチャートを見てほしい
今の株価は2003年の前半と同じだ。
ユーロの値段もそう。
過去10年のユーロの変動グラフ
ようするに、株価も為替レートも、イラク戦争が始まる前と同じ水準に戻ったのだ。
戦争経済が終了したんです。
大量破壊兵器があると嘘ついてイラクを爆撃したアメリカ。
そのイラク戦がもたらしたもの、それは、アメリカの単独覇権主義への欧州の危機感から、アメリカドル一極の基軸通貨から、ユーロとドルの二つの基軸通貨への移行を引き起こしました。
これがユーロの高値を産んだわけです。
そして、欧州(ドイツ+フランス)によるロシア国営のガスプロムへの資本注入により、ロシア経済が拡大しました。
これも、アメリカの単独覇権主義への危機感がもたらしたものでしょう。
ロシアの石油やガスは、採掘コストが高いので、それまでのレートでは採算が取れません。
そこで、政治的に原油高を引き起こし、ロシアの石油でも大丈夫なようにしました。
ロシアの石油で採算が取れるのは、1バレルあたり50ドル近辺と言われています。
そして、その原油高利用して、更なるバブルを煽り、住宅バブルの返済に当てようとしたのがアメリカでした。
しかしながら、この政策は新興エネルギー大国となったロシアを拡大させ過ぎました。
その結果、ロシアのグルジアへの侵攻という事態が起き、欧州とアメリカが、このまま原油高を容認し続ける政策が困難になってしまったわけです。
その結果が、サブプライム危機に繋がった。
こう考えるのが、一番筋の通った考え方だと思います。
で、今、戦争経済が終わり、イラク戦争の終わりが始まったわけです。
もちろん、『戦争が終わる』ということは、リセッション(景気後退)を意味します。
今まで不必要な戦争を引き起こして、無理矢理経済を底上げしてきたのだから当たり前です。
特に今回は、金融危機のために各国が税金を金融機関に注入しました。
このことは、大衆の不満を煽る可能性があります。
そして更なる景気後退が起きると、政治家達は、大衆の支持をつなぎ止めておくのが厳しくなるのです。
その結果として起きたのが、かつては第二次世界大戦だった。
だから、再び戦争を起こしたい勢力が新たな活動を始める時期でもあるのです。
現在起きている怪しい事件達は、その関連でしょう。
イラク戦争の終わりの始まりは、新たなる戦争の始まりでもあるかもしれない。
そして、その戦争は、今度は他人事では無い可能性が高い。
だから、それを阻止するために、毎日こんな事を書いているわけです、はい。
勝つ必要はない、だけど絶対に負けられない。
まず、『現実主義護憲』だ。
自分達の有効なカードを相手に決して渡してはならない。
必ず不利な状況に追い込まれる。
『現実主義護憲』でよろしくお願いします。