AIG破綻回避
FRBは、AIGに資金注入を発表。
米連邦準備理事会(FRB)は、保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に対し約850億ドルのつなぎ融資を実施し、その見返りとして同社の株式約80%を取得する方針。
だそうで、ひとまずAIGの破綻は回避された模様です。
AIGは超巨大な保険会社なので、破綻すると、それこそ大変なことになります。
どこどうなるか全く分りません。
なので、救済したのでしょう。
これは、基本的には間違っていないと思うのですが、前にも書いたように、米連邦準備理事会(FRB)というのは民間の機関なわけです。
日本の中央銀行は、株式の55%を政府が所有しているので、国に直接の権限があります。
しかし、米連邦準備理事会(FRB)は違います。
基本的に民間の機関であり、以下の銀行が設立当初の主要株主と言われています。
1 ロスチャイルド銀行・ロンドン
2 ロスチャイルド銀行・ベルリン
3 ラザール・フレール・パリ
4 イスラエル・モーゼス・シフ銀行・イタリア
5 ウォーバーグ銀行・アムステルダム
6 ウォーバーグ銀行・ハンブルク
7 リーマン・ブラザーズ・ニューヨーク
8 クーン・ローブ銀行・ニューヨーク
9 ゴールドマン・サックス・ニューヨーク
10 チェース・マンハッタン銀行・ニューヨーク
この中で、たとえばクーン・ローブ銀行とかモーゼス・シフ銀行といえば、日露戦争の時に日本に資金を貸し付けた銀行として有名ですね。
日本に日露戦争をやらせて、ロシア革命の後方支援をさせたのではないか?という見方も出来る出来事です。
そして、これらの銀行は、広瀬隆の『赤い楯』を読めば分りますが、全て複雑な婚姻や合併を繰り返してきた同族企業=企業グループなんですね。
ということは、AIGに対して米政府の後ろ盾でFRBが資金を貸し付けて、FRBがAIGの株式を80%取得するということは、企業グループからしてみれば、右から左に資金が動くだけということが分りますね。
そして、この間に株価の暴落や石油の暴落(原油は80ドルくらいまで下がっているはずです=実需が増えたから価格が騰がったなどと言っている識者には、本質が何も分っていません)が起きているわけですが、同じ企業グループの人達が逆ざやでべらぼうな金額を手にしているはずです。
損しているのは、一般の投資家だけでしょう。
ようするに、現在行われている金融恐慌騒ぎは、全てインチキです。
なにしろ、デリバティブ市場というのは6京円といわれています。
地球上のどこにもそんなお金など存在しません。
そういう、本来存在しないはずのお金が、私達の生活を全てぶち壊す破壊力を秘めているのです。
だから、それに対する本質的な対抗運動というものが必要なのです。
それが何なのか?
ということが、僕が探し求めているものです。