今日は、広島に原爆が落とされた日だ。
アメリカは、何のために日本に原爆を落としたのだろうか?
1、戦争を終わらせるため。
2、ソ連の参戦によってソ連に主導権を握らせないため。
3、圧倒的な力を示して、日本統治を円滑に行うため。
4、とにかく実験してみたかったし、人体実験だった。
もちろん、これらはどれか一つが正解というものではなく、複合的な要因を考慮して落とされたものだろう。
さて、原爆は、世界で初めて日本において実戦使用された兵器である。
以後、3日後に投下された長崎の原爆を除き、実戦で使用されたことはない。
一方、1994年
松本サリン事件
では、化学兵器であるサリンが、一般市街地で多数の被害者を出した。
これも、市街地では、世界で初めて使用されたものであり、以後の使用も、やはり日本で起きた地下鉄サリン事件以外、確認されたことはない。
なぜ、最も危険といわれる兵器が、両方とも日本でしか実戦使用されていないのだろうか?
しかも、共に回数は2回。
前々から疑問に思っていることなのだが、なぜ、世界で初めて市街で起きた化学兵器テロよりも、2度目に起きた地下鉄サリン事件の方が、圧倒的な注目を集めるのだろうか?ということがある。
松本サリン事件は、死者8名、重軽傷者600名を数える、世界で最初の化学兵器を用いた市街地テロである。
もっと詳細な報道が成されてしかるべきである。
特に、なぜ、どのようにサリンが撒かれたのか?について、疑問点が山ほどある。
しかし、松本サリン事件の報道といえば、冤罪被害者である河野義行氏の報道ばかりが突出し、残りの被害者の報道をほぼ全く聞かないのも変だし、実際の裁判でも、裁判迅速化のためと称して、ほとんどの被害者が、実際の裁判から外され、証言台にすら立たなかったのである。
繰り返すが、松本サリン事件は、死者8名、重軽傷者600名を数える、世界で最初の化学兵器を用いた市街地テロである。
人類にとって、大変な出来事だったのだ。
昨日、松本サリン事件の被害者である、河野義行氏の妻澄子さんが、亡くなった。
http://mainichi.jp/select/today/news/20080805k0000e040031000c.html
原爆の後遺症で闘う人、サリン事件の後遺症で闘う人は、まだまだ沢山居る。
これらの事件は決して終わってはいないのだ。
実際に原爆にあった人達だけではなく、原爆二世の人達にとっても、この事件は決して終わっていない。放射能というのは、世代を通じて影響を及ぼすのだ。
私達は、原爆と同様に、この事件を徹底的に検証し、今後同様の被害が起きないようにしなければならない義務があるのではないだろうか?
事件を調べる時、動機と、それが起きた場所、そして、歴史上のどの地点でそれが起きたのか?という事が極めて重要である。
さて、広島の原爆は、なぜ広島に落とされなければならなかったのか?
それは、広島に軍事基地がありながら、以前に大空襲を受けておらず、原爆の効果を試すのに最適な土地だったからだと言われている。
では、なぜ8月6日だったのか?
それは、もう直ぐ終戦になりそうだったからである。
戦争が終わってしまっては、原爆を投下することは不可能である。
日本は既にソ連を通じて敗戦の意志を伝えていたからだ。
もっと知りたい方は、このサイトが詳しい。
そうそう、くれぐれもユダヤ人の陰謀説やネオナチには引っかからないよう、ご注意ください。
つづく
東京大空襲とスタンダード石油
原爆の投下と松本サリン事件の謎
なぜ原爆は長崎に落とされたのか?