先日、編集者のSくんと、吉祥寺中清で打ち合わせをした。
僕は、以前、博報堂が出していた真四角だった時代の『広告』という雑誌に感動したことがあるのだが、その特集に関わっていたのが、他ならぬSくんだった。
当時の『広告』というのは、広告代理店が、こんなの作っちゃって大丈夫なの??という過激な内容で、案の定数号で打ち止めになったわけだが、その志は、紙面の中だけでは決して終わることの無いものであると思う。
僕も色々やってきて、ここで一度原点に立ち戻って、もう一度立て直したいと思うようになった。
で、今回、彼が持ってきたのが、小沢健二の『うさぎ!』だ。
率直に言って衝撃を受けている。
オザケンがこんなもの書いていたなんて!
深い。しかも、分りやすい。
そうとう勉強していることが、端々から読み取ることが出来る。
僕も相当勉強しているが、オザケンも相当なものだ。
第一話は、
ここで読めます。
彼が書いているのは『灰色』についてなんだけど、『灰色』とは何か?
人は色々な場面で『灰色』について気付くが、僕が『灰色』に気付いたのはいつのことだったのだろう?
やはり、イラク戦後に、真剣に世の中について調査し始めてから数年経ってから」だったと思う。
以下引用
探偵は、うさぎ達に言いました。
「本当には何が起ったか、本当には何が起っているのか、見えてくるんだよ。灰色の存在に気がつくと、偽造された歴史、捏造された『普通の感覚』、というものが見えてくる。」
中略
「怪しいと思ったら、金の流れを追え。」
中略
そうか。いなせな男の時代には、お金持ちたちは、人々の投票をおそれて、広告業界や、ラジオや、テレ・ヴィジョンをつくって、人々の心をコントロールしようとした。
けれど、プライヴェタイゼーションによって、大きな企業がすべてを運営するようになれば、企業では、下から、人々が投票することはないから、灰色は、投票をおそれる必要がなくなるのだ。
中略
『もう古いの計画・食べ物編』は、どこの国より凄い。
絵本の国のスーパーとコンビニで毎年捨てられる食べ物の量は、世界中の『貧しい』国々に援助される量の80%にあたる六百万トン。食料が移動する距離『フード・マイレージ』は、断然に世界最長。
コンビニで捨てられる弁当は、一年で二千二百億円分。全国で一年に捨てられる食べ物の量は、十一兆円分...。
以上、引用終わり
さて、
ちなみに商品として世界で最も多額の取引は石油である。
第二位は武器である。
そして第三位は麻薬なのである。
国連の推定によれば、世界全体のアヘン(含むヘロイン)の取引額は4000億ドルから5000億ドル(UNDCP1999)
注5000億ドル=約60兆円
世界は、石油や、その他資源と武器生産を中心に回っている。
それらのシステムにとって必要不可欠なのが『戦争』である。
『戦争』や政治のシステムや投資のシステムは、麻薬によって引き起こされている。
なぜ、麻薬が非合法なのか?
たばこが合法なのに。
それは、彼らにとって、麻薬資金が必要不可欠のものだからだ。
60兆円の麻薬のうち、実際の生産に必要なコストは、おそらく1億円以下だろう。つまり、60兆円が、まるまる裏金なのだ。
それだけでは無い。
通貨の大元を発行しているのは、実は国ではない。私企業である。
日銀株の半分は、国が所持しているが、もう半分を所持しているのは誰だ?
日清・日露戦争で得た、国家財政を超えるほどの天皇の莫大な資産は、一体全体どこへ消えたのか?
北朝鮮が使用しているウルトラダラーと呼ばれる偽札は、誰が刷っているのか?
帝銀事件とは何か?それは、日本陸軍が刷って、中国大陸で大量にバラまいていた偽札とどのような関わりがあるのか?
経済学というのは、詐欺である。
大学や研究機関が、一体誰の援助で運営されているのかが分れば、専門家がどういう存在なのか察しがつくというものである。
本当の仕組みは、通貨の発行と流通のシステム
そして、資源と武器と麻薬とマスコミのネットワーク
家系図と役職図と年表に現れたものである。
で、まあ、どうしたらいいか?ってことなんだけど。
まあ、アレです。
この中清の蕎麦みたいに、本質と向き合ったものを紹介していくしか無いだろうと。
中清の蕎麦は、完璧なんです。
ワサビの出来る環境→蕎麦の生産される環境→酒=稲の生産出来る環境→鰹節が生産出来る環境全てが、一体となって、美味しい蕎麦が出来る仕組みがあるんです。
そして、理解ある消費者と生産者の関係がそれらを繋いでいる。
その一つでも壊れてしまったら、完璧な蕎麦が存在することは不可能なのです。
そういうことです。
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