ファッション再生計画ですが、実質的な面でも、日本と海外、それぞれデザイナー達が、がんばっております。
とりあえず、9月10日から始まるニューヨークコレクションに期待しましょう☆
日本新世代の最注目デザイナーの2人が、ニューヨークコレクションから発信するはずです。
それは置いておいて、
あまり歴史の事を話していると飽きてきてしまうと思いますので、今回は身近な話題から。
以前、
ファッション再生計画 序章において
その3
あなたは、どのような服を身につけたいと思っていますか?
という質問をしたところ
その3→ 「きていて楽で、かつ見栄えがいい服。」
「ユニクロよりもうひと超えレベルの商品を敷居の高くない店で買いたいですね。
高級な服を否定するわけではありませんがファッションは苦手です。
スタイルと顔が良い人が着て似合う服ではなく、そのへんのおじさん(俺)が無造作に着てカッコいい服、
そんなものがあればうれしいなあ。
当方がファッション苦手なのは、自分がどんな層に所属したいのかがいまだによくわからないせいだな、と思いました。」
その3
「自分の評価が上がる服。ただし流行っているからではなく、主体的に選んだ(と思われるような)結果としてです。選民思想を持てることがとても重要。
こう書くととてもイヤな感じですが自分の根底にはこういう部分が有ります。
ただ、実際はかわいーとかステキとかもっと感覚的な部分で購入していますが。」
という意見が寄せられました。ありがとうございます。
さて、『きていて楽で、かつ見栄えがいい服。』っていうのは、良いですよね。
まさに、今売れ筋の服もそういう服です。
柔らかい着心地のニット、ワンンピース、カットソー。
そういう服が、今一番売れています。
ですが、カッチリした服っていうのも、着てみるとスゴく良かったりします。
キャロルクリスチャンポエルとか、コスチュームナショナルとかジャックヘンリーとかタキザワナルミとか、ジャケットやコートをちゃんと作っているブランドのジャケットやコートを着ると、身も心も引き締まるような気がするのは、気のせいではないでしょう。
服に守られているような絶対的な安心感があるのです。
これも、良い服でありますね。
これは、経験してみないと分らないと思います。
吊るしの背広を着てもやる気は出ませんが、デザイナースーツ着ると、意味なくやる気が出たりします。
人間というのは不思議です。
そして、着心地の良い服と、かっちりした服を組み合わせると、着心地良いけど守られている感があり、すごく良いんですね。これは、ファッションにおける黄金の組み合わせの一つと言ってよいかもしれないと当ブログは考えています。
以前、現代音楽の作曲家の方の写真を撮るのに一流デザイナー、DRIES VAN NOTENやRICK OWENSのジャケットやレザーを着てもらって撮影したのですが、服を着た瞬間に、巨匠のオーラというものが滲み出てくるわけです。
やはり、服というのは、人間を変える何かがあるのではないか?と思っています。
服は服単体として存在しているわけではなく、人間と合わさった瞬間に、人間の何かを服が引き出すのだと思います。
それこそが、服のスゴいところであるし、人間のスゴいところでもある。
優れたスタイリストや服屋っていうのは、その人の持っている良い面を、服によって引き出すことの出来る人です。
人間、誰でも良い部分も悪い部分もある。
しかし、その良い部分をいかに引き出すことが出来るか?
これが、服が持つ『変身願望』をコントロールするカギです。
ですから、僕はデザイナー/クリエイターの皆さんには、人の良い面を引き出すことの出来る何かを、自分の奥底を使って引き出し、提示してもらいたいと思ってます。
もちろん、その良い面っていうのは、様々な良い面がるわけで、それを作る可能性は無限大にある。そう思います。
『見栄えが良い』っていうのは、
『なぜ身を飾るのか。これは人間に限らない。NHKの自然ドキュメンタリーの類を見ていると
オスが生まれつき派手な外観を持つこと、種によっては更に身を飾ること。これってすべてメスの気を引くためです。服飾は文化と思われがちですが、かなりの部分で本能的行動なのかと。』
『実際はかわいーとかステキとかもっと感覚的な部分で購入していますが。』
ということですよね。やはり。
人間は、本能として、見た目において相手を判断しているのは間違いないです。
いかにこの部分に迫れるか?というのが、良い服の一つの条件なのではないかと思ってます。
頭で考えるのも良いですが、いかにもっと本能的な部分に迫ることが出来るのか?これ、ポイントなのではないでしょうか。
つづきます。
ファッション再生計画03人種と狩猟と宗教の起原と服の関係
ファッション再生計画02 『変身願望』からスタートする
ファッション再生計画01 人類は衣服と共に誕生した
ファッション再生計画 序章
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