ファッション再生計画01 人類は衣服と共に誕生したのつづきです。
前回、私達が人間になったのは、獲得した獲物の毛皮をまとって狩りをするようになったから。という仮説を立てた。
これは、私達が服を着るのは、保温や保護の為だけではなく、そもそも自分と違ったものになりきることで、生きていく事が出来たということだ。
つまり、人間は、根源的に『変身願望』があり、この『変身願望』は、人間の本質の大きな一つであるという事なのだ。
なので、人間がコスプレしたり、ドラマや舞台で誰かを演じてみたり(スパイや工作員は困るけど。。)、何かの制服に憧れたりするというのは、極めて本能的な快楽だったのだ。
そして、魔法使いサリーやクリーミーマミやセーラームーンといった変身ものアニメというのが、子供にとって根源的な快楽なのは、この辺りに根源的な原因がありそうである。
服を作る、デザインするという事に対して、機能的にアプローチしていくと、究極は登山ウェアのようなものになっていく。
しかし、これはある種デザインの袋小路だ。(登山ウェアそのものを否定するつもりは無いけれど。。)
しかし、本質的に、私達がファッションに求めているのは、機能だけでは無い。
むしろ、機能というのは、後から付いてきたものである。
私達は、もっと本能的に、私と違う私になりたいと思っている。
これこそが、『ファッション』の一つの大きなカギなのではないだろうか?
それは、人間が人間として歩き出したと同じくらい、本質的な事なのではないだろうか。
今回、『ファッション再生』を考えるにあたって、まず、そこの地点からスタートしたいと思う。
つづく
text by
contemporary creation+
http://www1.parkcity.ne.jp/ccplus/
ファッション再生計画01 人類は衣服と共に誕生した
ファッション再生計画 序章
contemporary creation+SALE 8月1日(日)まで!!
JACK HENRY 2010-2011A/Wのメンズコート
ウインドーディスプレーから