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現在のJリーグの2強といっていいい、昨年のJリーグ覇者 鹿島アントラーズ対天皇杯覇者 ガンバ大阪 の対決するゼロックススーパーカップ この試合も面白かったです。 まず、この2チームが全く対照的なチームであること。 これが、この試合を面白くさせている要因だろう。 ただ、物足りなかったのは、球際の迫力、ゴール前での迫力である。 それが出来なかったのは、リーグ開幕前という状況。 そして、近頃の日韓戦であまりにも多くの負傷者が出たために、審判が厳しくファウルをとったことも原因にあったように思う。 その厳し過ぎるファウル判定は、鹿島に吉と出て、PKを獲得。試合は1対1だったので、どちらかというと、ガンバの勝ち試合な気もするが、まあ、決定機自体は鹿島の方が多かったので、実力は互角。 こういう試合をしていれば、ブーイングは出ないと思う。 はっきり言って、先日の代表の日韓戦よりも遥かに質は高いし、内容も濃い。 これに、何か華のある選手とゴール前での迫力が出たら、視聴率15%くらいのコンテンツになると思う。 華のある選手が少ないんですよね、玄人好みの選手は多いんですけど。。 やはり、宇佐美選手あたりがブレイクすると、ものすごく人気が上がる気がします。 そして、彼は今シーズン中に覚醒しそうな雰囲気は漂ってます。 今、ガンバは怪我人が多く、まともにスタメンが組めないようですが、逆にそれが良い方に回っていると思います。あとは連戦になった時にどうか?と、頼むから遠藤休ませろと思いますが。。 宇佐美は実力はあるので、後は自分がどうにかしなきゃならない場面に出場して、自分でどうにかする。 これだけです。 これが出来れば、必ず覚醒します。 宇佐美貴史とU17ワールドカップナイジェリア大会 日本対ブラジルも参考に 高木・菅沼の両センターバックは、何度か危ない場面があったものの、かなり闘えてました。 今度のワールドカップはともかくとして、4年後の主力を考えると、彼らの成長は大きな財産になると思います。(後述 高木は、意外とベテランなんですね!勘違いしてました。フィードが上手ければ、現代表でもいけるのでは??) なにしろ、足下が上手いです。 きちっと相手フォワードに正対して正しいインサイドキックが蹴れているので、安心して見ている事が出来ます。 カメルーンに勝つための日本代表改造計画3 正しいインサイドキックも参考に これで、守備力が向上したら、日本の大きな武器になると思います。 平井も楽しみですね。 日本代表は、ショートパスによるパス回しでビルドアップしたいのなら、ガンバの守備と中盤を移植すれば出来ますね。 しかし、今の日本代表は、ショートパスによるビルドアップは、ほとんど出来てません。 一方の鹿島ですが、こちらは、ショートパスは全く繋ぎません。 ほとんどがミドルパスかロングパスです。 しかし、それがかなりの確率で繋がるわけです。 これが鹿島の強さです。 それは、鹿島のディフェンス陣とボランチのパス精度がものすごく高く、かつ、両サイドとマルキーニョスのスペースを作って貰う動きが、著しく上手いからです。 そして、ターゲットにパスした後のこぼれ球に反応するのが上手い。 鹿島のディフェンス陣が代表に定着出来ないのは、代表ではフィードやサイドチェンジのロングパスが事実上禁止されているからでしょう。 鹿島のディフェンスは、ショートパスは、相対的にあまり上手くないです。だから岩政などは代表に入ると下手に見えますが、岩政が狙っているのは、常に局面を打開出来るパスです。 それが出来る男なのです。それは新井場や中田浩二、小笠原もそうですね。 代表では、ショートパスで繋ぐサッカーと言いながら、正しいインサイドキックとパスのトライアングルが作れていない=ショートパスが上手くない=ビルドアップ出来ない+ロングフィード禁止。 なおかつ、スペースへ走り込む選手とパス出す選手しか並べていないので、スペース作る動きが出来ない。 だから、奪ったボールを後ろに下げて、ディフェンスラインでボール回し、再びごちゃごちゃ。 たまにトゥーリオが気の効いたミドルをサイドバックに散らしてなんとかする。 こういった感じになるわけです。 一方で、鹿島の中で例外的に出来たスペースに走り込むのが上手いのが、日本代表に選ばれているコウロキと内田です。 日本代表は、スペースに走り込む選手ばかりで、スペースを空ける選手や、正確なロングフィードを蹴れる選手を全く重用しません。 だから、カウンターが機能しないわけです。 それが、目指している密集団子の大木サッカーなのでしょうけど。。ふう。。 日本の技術力が全て見放されているようで、本当に哀しい現状です。 日本のサッカーは決して下手ではありません。 それは、ガンバ大阪や鹿島アントラーズの試合を見れば分ります。 スペイン協会の人が、「日本にシャビやイニエスタ クラスの選手が出てくるわけがない」と言ったそうですが、そんな事は無いでしょう。 遠藤と二川の二人は、バルセロナでも充分機能するはずです。 特に遠藤はシャビの代わりにバルセロナでプレー出来ますね。 もちろん、バルセロナはシャビが居るので、わざわざ遠藤を獲得することはあり得ませんけれど。。 欧州サッカー見てる人は、日本人の能力を卑下する傾向にある気がするのですが、ごく一部の日本人は、間違いなく通用します。 適切な位置とチーム戦術であればということですけど、もちろん。 ファッションやデザインの世界でも同様で、実は有名なブランドの実質的なデザインをしているのが日本人というのは、よく有ることです。 表には出てこなくてもです。 話が逸れましたが、むしろ日本に欠けているのは、ヤヤ・トゥーレやケイタ マケレレみたいなタイプの選手であり、イブラヒモビッチやアンリのような選手です。 まあ、アンリといえば、永井選手なんかは、同じような働きが出来そうですが。。是非永井選手の復活を期待したいものです。 この試合、パスを回され続けて疲れてきた鹿島を尻目に、後半ガンバのパス回しで鹿島を圧倒する場面があったわけですが、守備的なプレスが効かない鹿島がどうしたのか? フレッシュな選手=遠藤を投入し、プレスにいかず、バイタルの守備を固めてロングボールを相手右サイドバックの位置に放り込んで遠藤を走らせたわけです。 このプレーによって、元々守備が強くないガンバの左サイドの安田は攻撃に参加するのを躊躇するようになります。 結局、ガンバは、数的優位を作りきれない状態になり、再び試合は拮抗した状態になりました。 鹿島の対処の実に見事なところでしたね。 もちろん、これは、ディフェンスの選手が正確なフィードを前線に送ることが出来るからこそ、出来た対処法です。 この辺からは互角のカウンター撃ち合いで、結局1−1で終了。 PKはおまけみたいなものなので省略。 さて、このガンバと鹿島。現時点での実力は同じくらいです。 では、どちらの方法論が、日本代表として機能するのか?考えた時に、参考にしたいのは、ジーコジャパンです。 あの時のジーコジャパンは、今回の鹿島とほぼ同じ戦法で闘っています。 そして負けました。 なぜか? ジーコは、「フィジカルが足りなかった」と言い残して去っていきました。 僕等は、「なんだよ、それ?そんなことは最初から分っていたことじゃないか?それをどう対処するのかが、あなたの仕事だろ」と思ったわけです。 ですが、今考えると、「フィジカルが足りなかった」の意味が分ってきます。 なぜ、ジーコジャパンのフィジカルが足りなかったのか? それは、スペースを作ってミドルパスやロングパスを多用するサッカーにおいては、局面のフィジカルが差を分けてしまうのです。 Jリーグという舞台では、相手の選手達のフィジカルと自分達のフィジカルの差は、あまり無いのです。 そういう中では、そのサッカーは通用するのです。 しかし、もっとフィジカルが強い相手と当たると、局面で負ける場面が増えてきます。 結果として、ジーコジャパンは負けたのではなかったのでしょうか? 一方、ガンバ式の正しいインサイドキックによるパス回しというのは、相手に正対して相手の出足を止めてパスのトライアングルが出来ている限り、フィジカルは関係ありません。 ですから、岡田ジャパン=大木ジャパンが、フィジカルコンタクトを避けるために接触される前にパスを回すと言ってる事自体は間違っていないわけです。 しかし、やり方が間違っているのです。 岡田ジャパン崩壊の原因は 大木 武ヘッドコーチの戦略がそもそもの原因?も参考に それは、ワンタッチのパス回しというのは、必ず行き詰まるのだということです。体力的にもスペース的にも頭脳的にも、全ての面で行き詰まります。 一方、ガンバのような、基本2タッチのパス回しというのは、相手に正対して踏み込んでからパスをする(しかも必ず2方向が出来、蹴る瞬間までどちらかわからない)ので、行き詰まらないのです。 ワンタッチのパス回しというのは、2タッチのパス回しの10回に一回か二回出てくるものであって、基本に出来るプレーでは無いのです。 もちろん、局面を打開するには、どこかでそれをやらなければなりません。問題はどこで使うかです。 このパス回しにおいて、バルセロナのシャビやイニエスタやメッシやペドロがフィジカルで負けていないのは、同じことです。 最終局面で速いという日本人の特性からすれば、その方が全てにおいて有利になってくるはずです。 カメルーンに勝つための日本代表改造計画4 バルセロナのパス回しの本質を掴め 日本サッカーが進むべき道とは何か?も参考に そして、遠藤を指導した元バルセロナのレシャック監督が言うように、広いスペースを使ってパスを回した方が、走らなくてすむのです。 やり方さえ間違っていなければ、ほとんど動かなくてもパスは回るのです。少なくても遠藤は、そのやり方に衝撃を受けたと言っています。 ですから、大木さんが言ってること「走れないなら狭いスペースでやればいい」は、正しくないと思います。 もっとも、遠藤は、レシャックのコンセプトを横浜フリューゲルスが間違って理解したために機能しなかったのも、ちゃんと理解しているようです。 ですから、これからの日本の方向性としては、ガンバ式(ガンバ式っていうのは、ようするにバルセロナ方式ですけど)のパス回しを各年代で徹底してやっていくというのが良いと思ってます。 次の4年間は、レシャックやクライフみたいな人を呼ぶべきと思います。 結局、それが日本中に行き届かない限り、日本がワールドカップでベスト4、あるいは優勝というのは無いと思います。 しかしながら、現状のガンバが、ベスト4に行けるか?というと、それは明らかに無理なわけで、それを考える必要があると思います。 そして、それには相手ディフェンスが繰り出すロングボールに対処する方法や、こちらがロングフィードでカウンターが出来るやり方も同時に備えなければなりません。 それには、鹿島のやり方も参考になりますし、かつての浦和や川崎のやり方も参考になるわけですし、そういった技術や戦術眼をもつ選手が必要になってくるはずです。 現在の日本代表選手達の力が必要なわけです。 そして、相手のロングボールを抑える方法。 そこに、もう一つのカギがあるのです。 それこそが、フラット3なのです。 つづきます text by contemporary creation+ http://www1.parkcity.ne.jp/ccplus/ contemporary creation+ (吉祥寺 大正通り)では、ただ今、春夏商品続々入荷中です オーガニックコットンのブランドMILFOILの新作が入荷☆ MILFOIL その他 このプリントTシャツはスゴい!もはやアート作品です!! 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| 2010-03-01 20:49
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