さて、来年のFIFAワールドカップ2010南アフリカ大会の開催地でホスト国、南アフリカと闘うという、サッカー日本代表にとって願ってもない試合が組まれた。
この試合は、いろんな意味で、無くてはならない試合だったと思う。
が、試合内容に関しては。。
いつもと一緒でしたね(笑)
いや、選手達がんばってると思いますよ。
これ以上、どこをどうしろと選手には言えないほどがんばってるような気がします。
たぶん、頑張り過ぎて、本番2試合やると完全に足が止まるでしょうね。。。
交代枠沢山使える親善試合なら良いですけど。。
南アフリカのパレイラ監督が、日本の選手は機械のようによく働くと言ってましたっけね。
ま、ワールドカップの初戦であわよくば勝利するか引き分けを狙うのであれば、この闘いで良いかもしれませんね。
あとの2戦は勝てないと思いますけど。。
なんと言っても、岡田ジャパン体制では、FIFA主催のワールドカップ、コンフェデ杯、U20ワールドカップ、U17ワールドカップ、それにオリンピックを加えても、1勝もしたこと無いのだから、仕方ないかもしれません。
岡田監督にとっては、1勝が悲願なんだと思います。
でもさ、トルシエの時は結果が出てたじゃん。
日本サッカーにとっての悲願は、もう1勝では無いですよね。
当然上を狙って然るべき。
そこですよ、そこ。
トルシエジャパンは強かった!?も参考に
この試合で明らかになったこと。
その1
岡崎のワントップは、やはり世界レヴェルだと無いなってことですね。背が低過ぎるし、体格が厳しい(使うならワントップの後方、シャドーストライカーの位置ですね、もしくは2トップ。)
ワントップにするなら、森本か高原か大迫か、そうそう平山っていう手もありまっせ。
その2
稲本はやっぱり良い選手だなってことです。
ロングパスの精度とか、フィジカルの強さとか、日本にとって本当に必要な選手だと再認識しました。
前半機能していなかったと監督は言うけど、それは稲本のせいじゃないと思います。
その3
内田は、がんばってたけど、サイドバックで使うには、やっぱり軽いなってこと。
そんなところですかね?
日本がけっこう良い試合をしているように見えた方も居ると思います。
しかし、相手の南アフリカは、パレイラ監督に変わっての初戦、モチベーションは高かったと思いますが、日本の弱点を突くような闘い方はして来なかった。
それは、チームの基礎作りの段階なので、チームの基本戦術を構築することを重視したためだと思います。
これは、監督としては当然なことなわけで、もしワールドカップ本番で日本と当たったら、徹底的に日本の弱点を突いてくる闘い方をしてくるはずです。
今回日本の守備が安定して見えたのは、そういう事があったからだと思います。
日本の守備能力が急激に上がったわけじゃない。
そこのところは勘違いしてはいけないかな?と思います。
大体、大久保、岡崎の2トップにセンタリング上げて、競り勝ってゴール出来るわけ無いし、サイドバックの駒野、内田も背が高くないわけだから、相手が本格的にロングボール蹴り込んできたら、守れるわけないですし、コーナーキックやアーリークロスで、またやられるの眼に見えてます。
今回の先発は稲本と本田使ったところが、せめてもの救いだった気がします。
後半は、徳永と今野がサイドバックに入ったし、高さに関してはそれほど心配ではなくなりました(もっともマッカーシーに変わって入ったフォワードは、小柄なスピード系の選手でした、ていうか、意外と背の高いフィジカルのスゴそうな選手が少なくてビックリしました)
世界のトップレヴェルと闘うためには、170センチ前半以下の選手が同時にピッチに立つのは2人か3人が限界だと思います。
背が低い選手が悪いと言ってるわけじゃないんです、背が低くても良い選手、背が低いからこそ良い選手も居る。
でも、背が低くては絶対に無理な領域がある。それは事実です。
これ、重要な基本です。
忘れてほしくないです。
あと、中村俊輔と遠藤が入ると、たしかにゲームが落ち着くし機能するようにはなるのですが、他の機能のさせ方も当然あるわけです。
この試合の前半4−3−3のようなものでやったわけですけど、サイドの選手が全然サイドプレーヤーらしくなかった為に、機能してなかったわけですよ。
本当に4−3−3がやりたいのなら、三都主や松井、石川、のようなサイドアタッカーを使わないとダメだと思います。
では、なぜ、前半に松井ではなく大久保だったのか?これもよく分りません。
大久保はサイドアタッカーとしては軽過ぎるような気がします。
一番適しているのは、トップ下から前線に飛び出す動きでしょう。
岡田監督は、森島のような典型的なトップ下タイプの選手をサイドアタッカーやワントップにしているから、ボールが収まらないのです。
だから、中盤が押し上げられなくて、前線と中盤や終盤が間延びしてしまうのです。
結果として、プレスがかからなくなっていくわけです。
ですから、4−2−3−1や4−3−3を志向するのであれば、サイドアタッカーを重視しなければならないわけです。
なのに、日本代表には、典型的なサイドアタッカーの選手が松井しか居ません。
たとえば、三都主はなぜ呼ばれないのでしょうか?
ジーコジャパンでは、4−2−2−2の左サイドバックという、無茶なポジションをさせられてましたけど、4−2−3−1や4−3−3の3の左サイドとして、これほど適したプレーヤー居ないと思うんですけど。。
三都主は、本来ジーコジャパンではなく、岡田ジャパンのフォーメーションで使われるべき選手だ。
こういうのを宝の持ち腐れと言いますね。
岡田ジャパンは、ワールドカップ経験者を明らかに冷遇しているからなあ。。。
ワールドカップ経験者が使われない岡田ジャパンへ続く
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