日本代表の試合良かったですね〜
特に本田圭介。使えそうです。
オランダに行って一皮も二皮も剥けた感じでした。
本田圭介プレー集はこちら
今回の布陣、とてもバランスが良いので、絶対に憶えておきたいです。
運動量豊富な俊足ドリブラー+ストライカー+ミドルシュート得意なシャドーストライカー
この組み合わせが、3トップで活きるのです。
さて、地球の反対側では、世界最高峰の試合が行われました。
現在世界最高のサッカーチームと言えば、おそらく誰に聞いても、この2チームが挙げられると思う。
FCバルセロナとマンチェスターユナイテッドが欧州チャンピオンズリーグの決勝で激突。
サッカーファン涎ものの一夜となった。
今日は寝不足の人が10億人くらい居るかもしれない。
僕ももちろん、日本時間の朝四時に起きてテレビを見る。
とにかく期待以上、想像以上の試合だった。
それはバルセロナのテクニックである。
もう、どうしようもないほど上手い。
一流のクラッシックの演奏を見ているような、一流のバレエ団の演技を見ているような、そんな流れるようなパス回し。
これはサッカーというより、もはや芸術である。
バルセロナは、面でサッカーをする。
足下への正確で早いパス。
それをワンタッチ、ツータッチで、別の人へパスしていく。
始めは相手に囲まれた中でのパスであっても、一人、二人とパスが繋がるにつれて、フリーでボールを受ける選手が現れる。
フリーでボールを受けた選手は、選択肢が増える。
時折ドリブルで攻め上がる。
あるいは、裏へのスルーパス。
スルーパスの後も、再び足下への正確で早いパス。
すると、やはりフリーの選手が現れる。
先制点はエトーだった。
エトーは、『面』で勝負するバルセロナにあって、唯一『点』で勝負する選手だ。
エトーの得点はトゥーキック(つま先で蹴る)だった。
思えば、ロナウド(太った方)といい、インザーギといい、エトーといい、点で勝負出来る優れたフォワードは、トゥーキックが上手い。
なぜトゥーキックが優れているのか?というと、まず、足の長さを最大限に使えるのがトゥーキックであるということ。
次に、足の振りが最小限で済むこと、つまり、シュートまで最小限の時間で持ち込むことが出来ること。
そして、ボールのどこをつま先で突くかによって、瞬間的にボールが飛ぶコースを変えることが出来ることだ。
ようするに、キーパーにとってもっとも不利で、ゴールハンターにとってもっとも有利なシュートがトゥーキックによるシュートということになる。
日本の得点力不足というのは、日本のフォワードでトゥーキックが上手い選手がほとんど居ないということも大きいのではないかと思っている。
日本になぜトゥーキックが上手い選手がほとんど居ないのか?
それは、子供の頃にトゥーキックが、やってはいけない行為として注意されるからなのではないかと思っている。
実際、僕も子供の頃注意されました。
ワールドカップでベスト4を目指すのなら、トゥーキックを徹底的に練習しなければならないでしょう。
サッカーの基本はインステップキックではありません。
正確なインサイドキックとトゥーキックにあるのです。
それはバルセロナの強さが証明しています。
やっぱ、バルセロナ最高です。
市民のチームっていうのも良いよね。
14万人のソシオに支えられたチーム。
他のインチキな金持ちに支えられたチームとは、何かが根本的に違う気がする。
それは、哲学みたいなもの。
クライフのトータルフットボールの概念が現在も生きているチーム。
脈々と受け継がれているもの、それは、人々がサッカーを通じて向上し、それによって利益を受けること。
何もそれは金銭によるものとは限らない。
情熱や感動やスペクタクル。
バルセロナは、市民のスポーツクラブの頂点に位置する組織。
皆が日頃汗を流す延長線上にあるチーム。
やりたい事をやって、結果みんな幸せ。
闘っても誰も死なないし。
それがフットボール。
良いもの見せてもらいました。
『クライフ覚え書き』より
最もシンプルな解決法こそ、もっとも高度なことなんだ。
フィールドでは、どの選手もすべてのポジションでプレーできる力を身につけるべきなんだ。
全員がポジションにとらわれずに動く、それが基本なんだ。
あるポジションが空いたら、別の選手が入れ替わる。
問題は、いかにマークを外すか、フリーになるかということだね。